2020年卒の採用スケジュールについて
ここ数年で新卒採用活動の早期化は進んできていますが、今後の採用スケジュールはどのように変化していくのでしょうか。
日本経済団体連合会(以下「経団連」)は、2020年卒に関する学生の採用スケジュールに関して、前年に引き続き、情報解禁を3月1日、面接や選考活動の開始を6月1日と現在の日程維持を発表しました。
しかし2021年卒の採用スケジュールに関しては、東京オリンピック開催と時期が重なることや経団連が定めた新卒採用スケジュールの形骸化もあり、変更が予想されます。
経団連としても2021年卒以降の採用スケジュールを「引き続き検討を行ない、秋ぐらいまでには一つの方向性を出したい。良い形を模索していきたい。」と記者会見でコメントしています。
そもそも現行の採用スケジュールは、大学3年生(3回生)にたいして、学業に専念してもらいたい大学側の意向をふまえて決定されたものです。
それだけに経団連としては、採用活動のスケジュール前倒しは避けたい考えもあるようですが、説明会や面接の時期だけでなくルールそのものの廃止なども検討しているようです。
また、2021年卒から採用面接を3月に前倒しになると予想されている中、採用活動の早期化は避けられないと考え、大学側の就職活動の日程調整も余儀なくされると今後予想されます。(※あくまで弊社の予測であり、確定のものではありません)
追記:2018年10月9日には経団連より「採用選考に関する指針」の正式廃止を表明しましたが、2018年10月29日に政府から2021年卒に関しても現行スケジュールの維持が表明されました。このようにまだまだ混乱続きかつ、この現行スケジュールの維持に関しても特に罰則規定はないものとなりますので、早期化の流れは避けられないことは間違いないと言えるでしょう。