コロナ禍により激変する2022卒の新卒採用(オンライン化)
「コロナにより接触できない」
2021年卒の大きなトレンドとして、Web面談が急速に増加してきました。
オンライン化というのは2018年卒頃からもありましたが、2021年卒において一気に流れが加速しています。
コロナの感染拡大や緊急事態宣言発令に伴い、3月から5月にかけて、多くの企業が学生との直接対面をせず、会社説明会のオンライン化へと一斉に舵を切りました。
もちろん選考が進むにつれて実際に顔を合わすことはあります。
しかし、それは6月以降になってからのケースがほとんどでした。
会社説明会や一次選考といった集客母数の多い初期段階では、オンライン化をするのが当たり前になりつつあります。
むしろオンライン化に対応できない企業は時代遅れになってしまうほど、この流れは大きなトレンドといえるでしょう。
流れがきているとはいえ、まだオンライン化に切り替えきれていない、もしくはオンライン化に踏み出せていない企業がいるのも事実です。
来期(2022年卒)の採用活動が本格化する年明け2021年1~3月ごろからでないと、変化できない企業もあるかもしれません。
ただ、どのような状況であれ、2022年卒以降の新卒採用において、オンライン化・オンラインできる体制は「必須」と思っていた方がよいといえるでしょう。
もう一つの大きな変化として、大手ナビ媒体の解禁日が今年から変わると言われています。
これまで3月1日だった解禁日は2月15日となると言われており、2週間ほど早まるのも2022年卒の特徴として挙げられます。(これは経団連が2018年に発表した「採用選考に関する指針」の影響からの、早期化の流れも遠からず関係があるのではないかと思われます)
コロナ禍によるオンライン化だけでなく、新卒採用の早期化もさらに加速している状況に対して、不安を抱えているのは企業も学生も同じでしょう。
先の状況は不透明なことばかりで、誰も見通すことができませんが、少なくともコロナの完全終焉というのは、2022年卒新卒採用活動開始時には、現段階では考えにくいです。
ワクチン開発で一時的に収束することもあるかと思いますが、完全終焉となると、どんなに早くても年明け4月以降(現実的にはもう少し先でしょう)ではないかと私は推測しており、1~2月の段階では難しいでしょう。
だからこそ、今からでも、早め早めにオンライン化の体制を整えていくことが必須なのです。
もちろん、選考全てをオンライン化すべきというわけではありません。
(最終面接までオンライン化する企業はあると思いますが。)
せめて説明会や一次選考といった初期段階だけでも、オンライン化は必須であると認識しておくことが、今世の中を激変させている大きな流れを乗り切るためのポイントとなるでしょう。