就活コラム

合否に関わる!?転職理由をマイナスにしないための伝え方

2017/06/23

Column

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1.転職理由から何を探ろうとしているのか

まず1つめは「問題を起こすような人物かどうかを判断するため」です。実際にトラブルを起こして退職した場合はもちろんのこと、条件次第で簡単に担当業務を投げ出して応募してきていないか、些細なことに不満を募らせワガママいっぱいで辞めていないか、といった点を確認するために退職理由を聞くのです。そして、もし上記に該当するような理由なら「ウチに入れても問題を起こす恐れが高い。それならはじめから採用しないでおこう」という考えになるのです。

 

2つめは価値観や仕事観の確認です。仕事を辞めるからには何かしら不満があるのは当然で、問題はその不満がどの程度のレベルで爆発するのかを確認したくて退職理由を質問します。例えば、新卒で就職した会社を「やりたい仕事をやらせてもらえない」という理由で1年足らずで辞める若者が結構いますが、これでは「はじめから好きな仕事ばかりやらせてもらえると思っているのか?そんな考えの甘いヤツはいらない!」とばかりに不採用になってしまいます。

 

3つめはモチベーションの確認です。転職をする人の中には、図らずも前職場を辞めることになってしまったという人も少なからずいます。そうした人達に対し、気持ちを切り替えて前向きに仕事に取組んでもらえるのか、それとも未だに不満や恨みを抱えているのかを確認するために「なぜ辞めたのか」と質問します。この質問に対し前職場の愚痴や文句を長々と述べるような人物は「こんなに負のオーラが出ている人を入れては職場のみんなが迷惑してしまう」と受け取られ、やはり不採用となってしまいます。

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2.採用担当が退職理由を知りたい3つの理由

採用側が知りたい転職理由とは、ズバリ「何故前職を辞めたのか?」、つまり退職理由です。この質問は転職活動においては必ず聞かれます。私は以前ハローワークに勤めていたことがありますが、そのハローワークが求人を出している事業所にアンケートを採ったことがあります。すると、志望動機を聞く事業所は90%ほどでしたが、退職理由については100%という回答ありました。何故そこまで退職理由を気に掛けるのでしょうか?

 

また、退職希望者の相談の中でも一番多いのが、この「退職理由をどう伝えたらいいか」というものなのです。もちろん嘘はいけません。でも正直に答える必要もないのです。「どういうこと?」と思われるでしょうが、実は退職理由の伝え方には戦略が必要なのです。

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3.退職理由の伝え方は合否の大きな分かれ目にもなる

退職理由というのは、応募者側からすれば一番言いたくない項目であり、一方で採用側からすれば前述の通り一番聞きたい項目となっており、温度差に相当の開きがあるのです。そこを埋めるために戦略が必要となるわけです。

戦略の1つは表現方法です。ある若者の事例です。相談に来た時点で既に2度の退職経験があり、それぞれの理由を「社長と意見が合わなくて辞めた」「会社が倒産したから」と伝えていましたが、なかなか採用になりませんでした。

 

そこで、表現方法を見直すことにし、まず「倒産」という表現を「事業所閉鎖に伴い」に変更しました。同じことじゃないか、と思われるでしょうがこれが案外聞こえる印象が違うのです。「倒産」「解雇」「リストラ」といった表現はストレート過ぎて聞く側にも嫌な印象を与えます。加えて、経営者の中には縁起を担ぐ人も多く「そんなヤツを入れたらウチも倒産するかも・・・」と気になるのです。特に履歴書など書面に書く場合は、こうした表現の工夫は効果がありました。

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4.伝え方のポイントと要因の使い分け

次に「社長と意見が合わなくて」について確認してみると、新卒で入社した会社をこの理由で1年で辞めているので「入ったばかりの若造が社長に意見するとは生意気なヤツだ」と受け取られたのだと思われました。そこでよく話を聴いてみると、その会社は一つの分野、一つの製品にこだわって製造を行っていたのですが、その若者は様々な分野や製品を経験したいという想いが強かったとのことでした。そこで「一から指導していただいて有難かったのですが、自分の成長の為に幅広い分野に挑戦したくて退職しました」と伝えるようにしました。すると、「前向きな若者だな」との印象に変わりました。

さらに、ここでのポイントは冒頭に前職場への感謝を述べている点です。誰だって辞めるからにはその職場に嫌な感情を抱いており、そのことを採用側も理解しています。そんな場面で、たった一言でも感謝の言葉が聞こえてきたら「謙虚な人物だな」「これならウチの悪口も言わないだろう」と受け取ってもらえるのです。こうした工夫の結果、この若者は直ぐに採用が決まりました。

戦略の2つめは「どのカードを切るか」ということです。「退職理由は?」の質問には「退職に至った一番の理由は?」とまでは聞かれていません。つまり、複数の要因があって退職に至ったような場合は、言い易い要因を伝えればいいということです。例えば「嫌な同僚がいたから辞めた。でもそんな理由じゃあ子どもみたいと思われないか・・・」と悩む方もいますが、時間が不規則になったとか業務内容が変わったといった要因も絡んでいるなら、そちらを伝えるのも工夫の一つです。ただし、まったく要因になっていない理由をこじつけて作るのはナシです。

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5.新たな仕事を選んだ理由にこそ本質が潜んでいる

ここまで退職理由について述べてきましたが、転職理由で聞きたい点がもう一つあります。それは前職とは異なる業界や職種を選んでいる場合に「何故この業界(職種)を転職先に選んだのか」という点です。仮に「興味があったから」で選んでいたら、それは学生の発想です。

 

いや、むしろ最近の学生の方が仕事研究をしっかりしているかもしれません。例え短期間であっても働いた経験があるなら、どんな仕事にも楽しく面白い一面と、しんどくて嫌になる一面があることは分かっているはずです。それを単に興味本位で選んでいたのでは「どうせ、ついてこられない」「思ったのと違う、と言って直ぐに辞める」「そもそも職業人とてどうなのか?」と思われて採用にはなりません。

 

その業界や職種についてしっかり調べ、自分の持ち味や前職での経験がどう活かせるのかをちゃんと考えているのか、ここが未経験の仕事に転職する際のポイントとなるのです。

2017/06/22

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