就活コラム

履歴書を工夫して、希望の仕事をゲットするポイント【後編】

2017/07/17

Column

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1.リストアップした内容がどう仕事に有意になるか考える

一見、応募したい仕事内容と、自分の好きなこと、得意なことや誇れる経験、体験とつながらないと思うことも、いろいろな視点で見ると、思いがけず共通項を見出すことができます。

 

例えば、希望している仕事内容が、プロジェクトの企画とします。営業が売る商品・サービスを作り、その商品・サービスをどのように売るかを考え、企画する部署です。その内容は多岐にわたります。リサーチ、商品の企画・開発、販売促進、営業企画、広告、宣伝、広報、PR。

 

【例1】お菓子作りが好きな場合、リサーチ力、商品企画、商品開発、広告、宣伝、広報、PR力を使っています。リサーチ:どんなお菓子を家族や友達が好きか、最近の食の傾向などをチェック・商品企画:どのようなお菓子を作るか考える。商品開発:お菓子を作る。販売促進:友達や家族にあげる。広告、宣伝、広報、PR:Cookpadに載せる。

 

【例2】シリーズ本を読破した場合、リサーチ、広告、宣伝、広報、PR力を使っています。リサーチ:本の感想をどうしたら理解し共感してもらえるかを調べる。広告、宣伝、広報、PR:SNSに宣伝したり、周りにプレゼンしたりする。

 

自分が興味のある仕事内容をまずは理解し(この場合は「企画」という仕事)、そのどれが自分の得意なことや体験につなげられるかを考えてみましょう。

 

自分の行ったことに無駄はありませんので、一方向から見るのではなく、多方向から見ることで、つながりが見出せます。(例えばリサーチは自分のやっていることのどれに当てはまるか?など、仕事内容の一つ一つが、自分の好きなことを行っているどのパートに当たるのか、考える)

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2.最後に当たり前だけど大切なこと

履歴書に誤字脱字はご法度です。間違えたら二重線を引いたり、修正ペンやテープで消したりせず、またフリクションペンで書かず、新たに書き直しましょう。履歴書は正式書類のため、フリクションペンのように、簡単に消せるものだと、偽造を疑われることもあります。実際、様々な事件が起こっていますので、用心することに越したことはないでしょう。

 

また、写真をプリクラで撮ったものを貼っている場合もありますが、これは言語道断です。履歴書用の写真を貼りましょう。そして丁寧に、読みやすい字を心がけましょう。汚い読みにくい字だと、まず読む気になりません。

 

特に多くの応募者から書類が届いている場合は、どんなに優秀で、素晴らしい内容が記載されていても、字を読解する時間はないため、良くて後回し、悪い場合はそのまま捨て置かれてしまいます。

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3.自身の体験に基づくアドバイス

私は英語の面接官を担当していましたが、5時間で30人、つまり1人あたり10分間と決まっていました。事前に履歴書を読む時間はあまりなかったため、きれいな字、読みやすい字の応募者の履歴書だけはきちんと読み切り、そのことに対して質問し、わずか10分間でしたが、英語が上手い下手に限らず、会話が広がり、応募者の印象もアップしました。

 

反対に字が汚い応募者の履歴書は読み切れないため、会話の糸口を見つけるのに手間取るため、いくら英語が上手で、パフォーマンスが素晴らしくても、わずか10分間でその能力をフルには生かせない応募者もいました。それは非常にもったいことです。

 

字を書くのに自信がない場合は、パソコンで作成するのもよいかもしれません。ただ企業により、印象が違うので、できるだけ手書きの方が望ましいと思います。一生懸命書かれた文字には思いがストレートに伝わってきます。この仕事をやりたい、この企業に貢献する、という思いで一文字一文字丁寧に書きましょう。

2017/07/14

履歴書を工夫して、希望職種をゲットするポイント【前編】