就活コラム

求人情報から注意すべきブラックバイトを見分ける方法【後編】

2017/08/10

Column

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1.ネットでブラックバイトかどうか口コミを調べよう

求人サイトでブラックバイトかどうか見分けがつかない、ブラックバイトだと断定しにくい魅力的なバイトだと思う場合は、応募する前に念のためネットの口コミサイトを調べてみましょう。2チャンネルのような誇大表現、悪質なコメントが多いサイトではなく、公正そうな口コミサイトを探しましょう。

 

例えば「カイシャの評判」は現役の社員や元社員が職場環境や仕事、給与、休み等について記載しているため、信ぴょう性があります。また、Yahoo知恵袋で企業についての意見を依頼してみてもいいでしょう。せっかく希望に満ちてバイトをしようとしているのに、それがブラックバイトだった場合、心身ともに疲れ果てて、何のためにバイトをしているのか、とわからなくってしまいます。それだと本末転倒です。

 

ネガティブスパイラルに陥り、自分の生活や人間関係に支障をきたすこともあります。よほど覚悟を決めていない限りは、怪しい求人には応募しないようにしましょう。

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2.自分自身の価値観を知るいいきっかけ

例えば、バイトが決定した企業がブラック企業でも、あまりにも極端なブラック企業でのバイト、生命の危機を感じるバイトでない場合、2つの選択肢があります。

①即辞める。
②とりあえず続けてみる。

 

この選択決定は自分自身の価値観が基本になります。何が譲れないことなのか?何を得たいのか?このバイトからそれを得ることができるのか?「お金」を得たいというのもありますが、それ以外にこのブラックバイトをすることで将来的に役立つことがあるのか?等を考えると、ブラックバイトが必ずしも過酷なだけではなくなるかもしれません。

 

捉えようによっては、ハードな仕事をしたことで、「忍耐力がついた」「合理的な仕事を方法を構築した」等多くのものが得られ、貴重な経験となるかもしれません。しかし重ねて言いますが、あくまでも心身ともに悪影響を与えすぎるブラックバイトではそういう風に前向きになるのは危険です。しっかりと線引きをしましょう。

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3.実際に「ブラック企業」で働いて見出した価値観

私の場合、バイトではありませんが、いわゆる「ブラック企業」に入社した経験があります。新規立ち上げ、そして幹部候補ということで迎えられました。当時はこの企業のことをろくに調べもしませんでしたが、面接後、こちらの企業とはご縁はないと判断しお断りしました。しかし、3度にわたりオファーされ、その熱意に負け海外調達部に入社しました。

 

入社してすぐに直属の上司は海外出張に行ったまま、仕事内容は聞いてはいましたが、資料も元データもなく、仕事を一から構築するしかなく、しかも納期遅延の解消というノルマを背負い、唖然としました。周りの社員は中途採用で「鳴り物入り」で入社した私を助けようとはせず、足を引っ張りました。

 

幸い私は負けん気が強いこと、改善案を実行する権限を与えられていたこと、本部の海外調達部のトップに呼び出され、毎月会社の改良案をプレゼンする機会に恵まれていたため、ルーチンワーク以外のものは一人だけ残ったオフィスで仕事を片付けていました。そのうち私の仕事ぶりに脱帽し、協力する人たちも現れ、入社1年後にはノルマを達成しただけでなく、コスト削減と納期短縮プロジェクトで40%下げることができました。

 

本当にハードでしたが、私は「会社をどうしても良くしていきたい!」という揺るぎない思いがあったおかげでやってくることができました。この経験があるので、今はたいていのことには驚かず、様々改善提案ができます。今振り返れば自分に自信がついた経験です。

 

このように思いが確固なものなら何とかなりますし、将来、就職活動の際に役に立つかもしれない経験の可能性もあります。自分の価値観を考えて見ましょう。

2017/08/09

求人情報から注意すべきブラックバイトの見分け方とは!【前編】