大学4年生の過ごし方-就職活動後の時間の使い方-

人間の能力としては体力、気力、知力が大きく挙げられますが、どれが重要だと思いますか。気合が大事だから気力、頭の良いものが評価されるから知力と考える人も多いと思いますが、私は体力が最も重要であると考えます。

かつて大横綱の千代の富士が引退する際に「体力の限界……。気力もなくなり引退することになりました。」とおっしゃっていました。つまり体力が先に衰え、それとともに闘う気力もなくなっていったというわけです。皆さんも風邪をひいて体力が落ちているときには、気力もわかないし当然知力も下がっていますよね。全ての源は体力なのです。

先ほども言ったように、就職して最初の方は非常に疲れます。そこで半年間トレーニングを積んで、体力を増強させておきましょう。立派なジムに通わなくても、市営のジムであれば、一回200円ほどで行くことができます。

金融機関に就職する人など、就職してから取得する必要のある資格が存在する会社もあります。そのような場合は先に取得しておきましょう。就職してからの勉強というのは意外に大変なものです。場所、人、状況すべてが初めてで疲れがたまりますから、家ではなるべく休養に充てたいところです。また、勉強しても試験に落ちてしまうこともあります。そうなれば、同期と差をつけられてしまうでしょう。

また、会社からの強制がなくとも会社で働く際に身に付けておいたほうが良い知識はあります。有名なのは日商簿記3級、FP3級、TOEICなどです。仮に普通自動車免許を取得していない場合は、この機会に取得しておきましょう。今の会社で必要なくとも、転職の際に必要になるかもしれません。取得に数か月かかりますので、就職後にとるのは難しいです。

せっかく時間があるのですから経験を積める珍しいバイトをするのもよいと思います。営業、有名企業の事務、社会人相手の家庭教師、余興のスピーチなど。他にも面白そうなバイトがたくさん通常の求人サイトに載っています。実際に社会人になれば、このような体験をすることは難しくなってきますし、何より時給が高いことが多いです。惰性でずっと続けているバイトを続けるくらいなら、新たな挑戦をして、新たな出会い、発見をしてみましょう！

その他よく行うのが旅行でしょう。国内だけでなくアジアへの旅行も人気です。ただあくまでも遊びですから、何か意味があるというわけではありません。単純に観光地を友人と旅するのではなく、一人で行ったり、民泊してみるなど、コミュニケーション力や英語力を上げられるような工夫をしてみましょう。

ここまでいろいろなことを紹介してきましたが、なぜスキルを上げる必要があるのでしょうか。それは入社後すぐの評価が意外と後々まで影響するからです。新卒採用はスキルのないものを自社で一から育成しようという意図のもと、行っています。最初は横並びなわけですから、成長性のあるものを大事にしますよね。つまり最初に頭が飛びぬけたものは成長性があると見込まれ、評価されやすいわけです。そしてこの序列を後からひっくり返していくのは難しくなっていきます。なぜなら翌年以降にも新卒で社員が入社してくるから。アイドルグループの中でも、顔もファン対応もよいのに、旬を逃して運営に推されない人がいるのがその例です。上で紹介したようなスキルを身に付けて、入社後同期に圧倒的な差をつけましょう。