1.日本に存在する貿易会社のタイプ
まず、一般的に日本国内におけるいわゆる貿易会社と呼ばれるものはどのようなタイプが存在するのでしょうか?
大企業になると輸出入を共に請け負う【総合商社】が多くなり、資金力を背景に大量に購入して単価を安くして高利益を稼ぐパターンになります。中小企業になると主に輸入業が多くなり、特定の分野に特化して多品種小ロットで商品展開するケースが多くなるでしょう。国際間における商取引は米ドルベースで進められることがほとんどなので、どの貿易会社においてもいかに金融機関から有利な価格で米ドルを多く調達できるかが大きな課題となるのです。
また、貿易会社でも商品加工を進めて輸出入を進めるケースは経済のグローバル化の進んだ現代では特に多く見られるようになり、日本に本社を置いている企業も開発途上国などに加工拠点を置くことで高利益を実現させています。そのため、現在は単純にアイテムの差益で利益を安定した利益を上げられる時代ではなくなっていることも事実でしょう。