就活コラム

介護職の4つの仕事と大切なこと

2017/10/19

Column

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1.訪問介護

訪問介護は、介護を必要とする方の在宅へ行き、サービスを行います。サービスの基本的な業務内容は、身体介護、生活援助、相談などがあります。身体介護とは、食事、排泄、入浴等の援助、介助を行う事を指します。「自立」、「一部介助」、「全介助」のADL(日常生活動作)レベルによって、介助方法は異なります。利用者にあった介助方法を考えて行うとよいでしょう。

 

又、利用者の日常生活の支障となっているところをヘルパーが介助し、利用者の残存機能を生かしたケアを心がける事が大切です。生活援助とは食事、掃除、買い物等の日常生活を送る上で必要な活動の援助を行うことです。利用者の意思を尊重し、意思に沿ったサービスの提供を行い、利用者のQOL(生活の質)が少しでも向上する様心掛けましょう。相談とは、利用者の生活、介護、身の上等の幅広い内容の相談に対応し、必要に応じて助言することを言います。日ごろからコミュニケーションを積極的にとり、利用者が話しやすい雰囲気作りをするとよいでしょう。

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2.デイケア・デイサービス

デイケア・デイサービスは、どちらも通所サービスであり、日中の一定期間の時間施設内で介護サービスが受けられます。二つのサービスの大きな違いは、施設で行う内容の違いです。デイケアは通所リハビリテーションと呼ばれるサービスで、身体の機能回復の為のリハビリテーションを受ける事を目的としています。医師や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などがいてリハビリテーションを行います。

 

デイサービスは通所介護と呼ばれるサービスであり、食事や入浴、排泄の介助、機能訓練等のサービスを受けられます。老人ホームに入居する程の介護状態ではなく、在宅の家族の介護負担を減らす理由で利用する方も多いようです。また、デイサービスで行うレクレーションは、ゲーム等利用者が楽しめる様なものを提供しており、孤立しがちな高齢者の生活を明るくする役割もあります。

 

ヘルパーは利用者の方が自然と笑顔になれて楽しめる様なレクレーションを考える必要があり、ヘルパーの腕の見せ所とも言えるでしょう。デイケア・デイサービスでのヘルパーの主な仕事内容は、利用者の方の送迎の介助、食事介助、排泄介助、入浴介助、掃除、レクレーションでの利用者とのコニュニケーション等になります。こちらも訪問介護と同様に利用者のADLのレベルにあった介助を行います。

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3.老人ホーム

老人ホームと言っても特別養護老人ホームや、有料老人ホーム等様々な種類の施設があります。各施設によってサービスも色々と違うので仕事内容も少しずつ違ってきます。ここでは、各施設に共通している一般的なヘルパーの仕事内容をご紹介します。

 

食事介助、排泄介助、入浴介助等は訪問介護やデイケア・デイサービスと同じです。掃除、レクレーションも内容は異なるかとは思いますが、デイケア・デイサービスと同じです。大きく異なる点はシーツ交換、夜勤業務があるところです。シーツ交換は、短時間で綺麗に素早く行う事が必要とされます。夜勤業務は正社員はほとんどの施設であると思います。逆にアルバイト、パート等はない場合が多いです。

 

全ての施設に共通している業務で、介護記録の記入があります。介護記録は、スタッフ間の情報の共有であったり、利用者の最新の情報を記録したり、事故防止の役割をしたりと、とても重要な役割があります。慣れるまで、書くのに時間がかかったり、難しく感じたりするかもしれませんが、毎日の記入なので必ず慣れます。苦手意識を感じる方も多いですが、長期的に見て、根気強く行う事が大事です。

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4.介護施設で働く上で大切な事

三つの介護施設の紹介を簡単にしました。私が感じる介護施設で働く上で大切な事は、介助する時に、何時も利用者の立場に立って考える事、利用者の方が心を開ける様なコミュニケーション作りをし、利用者の方とよりよい信頼関係を築く事たど思っています。また、〇〇さんにお願いしたいと言って頂ける様な介護士を目指すと良いと思います。そして、分からない事は積極的に先輩に聞いて、色々な事を吸収して、自分らしい仕事が出来る様に努力していきましょう。

 

介護業界は、辛い面や厳しい面も沢山あり、綺麗事だけではない厳しい現実に働いていて挫折しそうになる事もあると思います。しかし、その反面、介護職でしか味わえない喜びも沢山あり、人生の先輩である高齢者の方々の貴重なお話しを聞ける事もあります。長く働いて、更に資格を取り、キャリアアップする事も出来ます。興味がある方は、施設見学やボランティア等で介護施設を覗いてみると良いでしょう。介護業界を知るきっかけになると思います。介護業界に興味がある方や、介護職に就こうか迷っている方の迷いが少しでもなくなり、前進出来ればと思っています。

2017/10/18

介護という辛い仕事の中にある魅力-介護職編-