就活において医療・ヘルスケア業界が熱い？企業研究をしよう！

病院を中心とするネットワークが医療業界のひとつですが、それ以外にも薬品を中心とする医薬品や医療機器などのヘルスケア業界があります。ただ、ヘルスケアの定義はその時々で異なりますので、医療に関わること全てをヘルスケア業界とも言います。この医療、ヘルスケア業界にも様々な職種があります。

例えば、研究開発や薬事関連、営業やマーケティングの各分野では必要な知識は大きく異なります。一般の企業と同じように人事や財務、IT、法務といった職種もあり、それらも重要な仕事のひとつです。医療業界、ヘルスケア業界で働きたいというところまで決まっている人は、その中でどの職種を希望するのかについて早い段階で決定し、そのために必要な知識を身につけましょう。

また、就職活動を本格的にスタートする前に、業界優先で決定するのか職種を優先するのかについて自分自身の考え方を決定しましょう。どちらを優先しても問題はありません。問題となるのは、なんとなく決めるという姿勢です。そういった適当さは好まれませんし、プロの面接官達から見たときにそういった考え方は隠そうと気をつけても態度に表れてしまいます。自分自身がどの職種を希望しているのかわからなくなってしまう人はインターンシップ等の制度について利用を検討することもおすすめです。

医療業界といっても、その中のどの部分を目指すかによって優先的に学ぶ必要のあるポイントは変わってきます。医療業界は基幹病院を中心としてその周囲に位置する様々な医療に関わる企業から成り立っています。病院に勤務する医師や看護師はいうまでもなく、リハビリに関わる作業療法士や理学療法士も医療業界の主要メンバーです。検査や点検に関わる臨床工学技士や臨床検査技師も同様です。

これらの仕事は資格が必須ですので、就職準備は資格取得ということになります。学生のあいだにとれる資格や卒業時にとれる資格など様々です。在学中に取得できる時間と経済的余裕があればとっておきましょう。資格を取得しておき、その資格を持ちながら病院以外の医療業界や他業界で働く人も少なくありません。このように資格を取得しておくと選択肢がひろがりますのでとれる余裕がある方には取得がおすすめです。

医療業界やヘルスケア業界への就職を考えるときに特別な準備をする必要はありませんが、早い段階から身につけておくことで内定をもらった後から準備するよりも楽なことはあります。そのうちのひとつが語学です。どの分野に就職する際でもやはり英語力はあったほうがよい能力です。

特に、医療英語は独特で通常の教材では身に付けられないものが多くあります。医療英語が出来るだけで、医療業界以外でも仕事のオファーがくるという話は珍しくありません。医学英語の辞書が販売されていますのでその購入や、医学論文の英語原著のものなど1本読んでおくと信にもなりますし、取り組んできたこと自体がエピソードのひとつにもなります。ある４年生大学の文系分野で就職に強いゼミがありますが、そこの学生はゼミで2年間英語の医学論文やエッセーを課題として読みます。このように具体的な努力のエピソードは、ただ英語が出来るという学生よりも就職の際にアピールできます。

専門職の強い分野への就職を希望する際は、その分野についての専門用語を英語で覚え使いこなせるようにしておくことが有利です。もう1言語でき、3言語使いこなせると更に有利になります。

医療業界、ヘルスケア業界には多くの専門用語があります。仕事ではそのテクニカルタームを使いますし、その単語が英語やドイツ語などをそのままカタカナにしたものであることも少なくありません。病院自体だけでなくその周囲に連なる医療分野やヘルスケア分野に就職が決まればそれらの言葉を使いこなせるようにならなければいけません。

例えば、医薬品や医療機器を扱うメーカーに就職を希望する場合、外資系企業かそうでないかによって必要な英語等の語学レベルは異なりますが、最低限必要な語学力の基準はあります。どの分野でもグローバル化についていわれていますが、医療分野はその傾向が顕著です。つまり英語の能力の高さがそのまま就職で有利なポイントとなりやすいということです。また、3言語を扱えることを求められることも珍しくありません。英語プラスもう1言語を旅行会話程度でよいので身につけておくと、海外で仕事の多い企業に就職を希望するときは有利です。医療に関する専門用語を日本語で身につけていく際は英単語でも同じように覚えていきましょう。