就活コラム

医療機関・病院での事務系の仕事とは-求められるモノ・スキル-

2017/10/26

Column

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1.医療事務と一般企業の事務の違い~医療事務に求められる物~

医療機関で事務というと、病院やクリニックで事務全般を行う「医療事務」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。この仕事の具体的な内容は、診察券の確認を行い、診察料徴収といった受付窓口業務を正確にスピーディーに行うことです。それに加え、レセプトと呼ばれる診療報酬明細書の作成ができる人は給与などの面で優遇されたり採用されやすい傾向にあります。このレセプト業務のみを行う専門の事務方もいるほど医療機関にとって重要な仕事で、あまり外来で患者さん達と接することもなく男性が行うことも多い業務のひとつです。

 

医療事務は、医療費の計算をするための医療に関わる専門知識が必要です。そしてこの医療とそれに関わる保険診療の点数や医療証や国の補助の額は、はば毎年変わりますので覚え続ける努力も求められます。また、接客を必要とする事務職といわれており、患者さんと直に接する機会が多いのも特徴です。日頃から、明るさや笑顔を求められ、思いやりある振る舞いや気遣いなども欠かせません。一般企業の事務職よりも服装や髪型などに関して細かく規定されていることも少なくありません。これは男性も同様です。

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2.一般企業の秘書と医療秘書の違い~医療秘書に求められる能力~

一般企業では、秘書は企業の社長や役員に付き庶務全般を担当します。上司が業務に集中できるようにサポートすることが秘書の仕事です。メールや電話に的確に対応し、スケジュールを間違いなく無駄の内容に管理します。また、来客対応ではお茶やお花等のマナーを求められることもあります。書類作成なども行いますが、英語力なども求められることもあり、事務処理能力や語学力、業界の専門知識などが求められます。

 

医師や政治家、弁護士などに付く庶務羽担当者も秘書と呼ばれます。では、医療秘書はどこが違うのでしょうか。まず、医療秘書は、秘書のなかでも大学病院などの医療機関に勤務していることが多く、一般企業にはほとんど在籍していません。そして、病院長や理事などの補佐を行いながら医療関連事務などを行います。カルテのチェックや管理を任されることもあるのでカルテを読むチカラも必要です。このように秘書といっても名前通り「医療」に特化したところが大きな違いのひとつです。

 

それ以外にも、レセプト作成や医療事務が作成したレセプトのチェックを行うこともあります。このように医療事務と同じような仕事も行いますが、医師の仕事を全体的に把握していることが医療秘書と医療事務の大きな違いです。院内の流れと院長の仕事の全体を把握し、それらを滞りなく進行させるようにスケジュール管理を行うことも大切な役割です。通常の秘書と同じく、書類管理能力や電話での応対力も必要となります。

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3.医療系の事務方に就職・転職するために必要なこと

まず、医療系で事務方として働くときに大切なことは、求人に関する情報収集です。医療事務や医療秘書などは女性にとって長く働くことのできる職種のひとつで、そのため、常に一定の人気があり倍率の高い就職先です。また、実務経験がないと採用されないことも多く、最初から希望通りのレベルや規模の病院で働くことは難しいといえます。毎年募集があるとも限りませんので絶えず求人情報を確認することが大切です。

 

次に、第一希望の医療機関でなくとも、まず「医療系の事務方」としての経験を積むこともひとつの作戦です。最初に入った医療機関でステップアップしていくか、もともと希望していた第一希望の医療機関で募集が始まった際に転職するかを考えて働くことも方法のひとつです。医療秘書を目指しているときに医療事務からスタートする方法もあります。

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4.まとめ

医療系の事務方は、「患者さん」に目撃されることの多い事務職です。そのため能力だけでなく外見や雰囲気も大切です。また、直接採用と関わりはあまりありませんが働き始めたあとで後悔する人が出てくる問題が「家と職場」の距離です。一般企業では通勤は短いと嬉しい要素ですね。けれども医療機関で働くときは、一概にそうとは言えません。

 

同僚や上司と会うことはそれほど問題ではなくても、日常の生活をお客様である患者さんに見かけられることはよくあります。日頃、誰に見られても問題のない生活であれば全く気にすることはありません。ただ、ノーメークを見られたくなかったり、逆に派手な私服を着たいときに気になってしまう人は家から職場である医療機関は少し離れているほうがストレスのない日常を送ることができます。就職や転職で情報を集めるときにはそこにも気を配っておくこともおすすめです。

2017/10/25

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