1.狭い自分の枠の中で考えない
学生時代、わたしはグラフィックデザインを勉強していました。デザイン科の学生であれば、就職もそのスキルを活かせる広告代理店、デザイン事務所などに応募するというのがポピュラーです。
わたしは当時、広告代理店とデザイン事務所のみにターゲットを絞っていたのですが、夏の間にすでに就職が決まっている同級生が何人もいたことを夏休み明けに知りました。彼らは大手企業の広報部というポジションに応募していたのです。それはわたしには思いもつかない選択でした。考えてみれば、大手企業の広報部であれば、福利厚生も充実しているでしょうし、そのころ広告関係に蔓延していた劣悪な労働環境もそうなかったでしょう。
この経験で学んだことは、情報はなるべく多く、そして就職先を決めつけない、ということでした。当時わたしはバイトばかりしており、横のつながりに欠如していたのです。わたしは就活するにあたって、自分の狭い価値観でしか就職先を考えていなかったことに気がつきました。気づけば、わたしのチャレンジできそうな手頃な企業の広報部の募集は終わっていました。