就活コラム

酪農業界に就職するには-仕事を知ることから始めよう-

2017/10/28

Column

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1.牧場で働く

最後に狭き門といえますが、酪農の研究所での仕事についてご紹介します。研究所といいましても、酪農の研究施設は様々あります。そのひとつに牧草の研究があります。多くの酪農家では、自分で牧草を育てています。そのため、育てやすく牛の好む牧草の開発ということが重要になります。酪農家を訪れ、希望の牧草を取材し開発しますが、ひとつの牧草ができるまでおよそ10年かかるといわれています。気の長い研究ですが、酪農には欠かせない研究です。

 

またその牧草によってどう牛が成長するのかを研究する機関もあります。どの牧草がどれくらいエネルギー化され、どれくらい栄養になったのかを調べるのです。その結果効率よく牛を育てることのできる牧草がわかるようになります。研究所とは違いますが、生乳の安全を検査する機関もあります。毎日365日、牛乳になる前の生乳の成分や菌の有無などを調べます。これも酪農業には欠かせない大事な仕事です。こつこつ仕事が好きな方にむいているでしょう。

 

人工授精士、という仕事もあります。日本の牛の90%は人工授精ということをご存知でしょうか。生乳の乳量の管理、また性別の管理のため、牛の人工授精は欠かせません。人工授精を牧場主が自分で行うこともありますが、牛の排卵期を確定し、いい時期に受精を行うことが重要になります。

 

これらの研究所などの仕事は、大学でも牛の研究をしていた方がなることが多いようですので、狭き門といえますが、酪農業界には様々な仕事があることをご紹介しました。酪農業というと地味な仕事だな、と思っている方も多いと思いますが、実は工夫次第でどんどん面白くなるお仕事です。牛が好き、ということは必須ですが、動物と触れ合うことが好きで、身体を動かすことも嫌いではない、という方なら若いうちにチャレンジしてみたい仕事のひとつ。まずはネットで探してみましょう。

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2.ヘルパーで働く

漁業や酪農家が食品加工・流通販売にも業務展開し、多角経営をする経営形態のことを6次産業といいます。6次産業を行っている酪農家はたくさんあります。観光牧場といって、観光客に牛と触れ合わせる牧場などに多いようです。そこでは牛乳をはじめとし、アイスクリーム、チーズ、ソーセージなどを製造しているようです。

 

工場で働くような感覚と似ているかもしれませんが、生産から販売まで一手に担うので、一般の生乳メーカーで働くよりもやりがいがあるかもしれません。製品の開発にも関わることができるというのも大きな魅力でしょう。

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3.牧場の6次産業で働く

牧場でのお仕事にお休みはあるのかな?という心配ももっともですね。牧場で働いている方々がお休みを取るときに、手助けしてくれるヘルパーさんという助っ人がいます。ある程度牧場での仕事の経験を問われる場合もありますが、そのヘルパーという仕事をするという手もあります。

 

仕事自体は”牧場で働く”と同じですが、違いは、いろいろな牧場に出向いていくということ。ですから、就職先は牧場ではなく、たいてい農協に就職という形です。そこから依頼のあった牧場に派遣されます。普通の牧場での仕事と違うのは、仕事をするのに各牧場でルールが微妙に違いがありますから、それを覚えることです。人と接することが好きな方に向いているかもしれません。いろいろな牧場で勉強ができるということから、新規就農を目指してヘルパーになるという方もいます。

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4.研究所で働く

まずは基本的な牧場での仕事について。牧場で働くには農業大学を卒業していないと、などと思う必要はありません。やる気さえあれば、牧場での働き口はたくさんあります。

 

仕事自体は、牧場の清掃、餌やり、搾乳などが主な仕事になります。こう書きますと、男性中心のなかなかの重労働ではと感じられるかもしれませんが、牧場の機械化は思ったよりも進んでおり、搾乳を手作業でおこなっている牧場を探す方が難しいほど。また、匂いなど衛生面も気になる方もいるかもしれませんが、牛は清潔な環境で育てないといい生乳が搾乳できません。いつも清掃されていますし、匂いも思ったほどしません。ですから、多くの女性も牧場で働いています。そこから新規就農といって、牧場経営者になる方も。

2017/10/27

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