就活コラム

酪農業界に就職するには-給料は?牧場規模は?-

2017/10/29

Column

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1.牧場の規模を考慮しよう

調べるごとに、苦労の方が先にくる仕事、という印象を持たれる方も多いかもしれませんが、牧場で働いている方に話を伺うと、意外なほど楽しそう、というのが筆者の個人的な感想です。なによりも生き物を育てている、というのは精神衛生上とてもいいようです。牛はとても繊細な動物ですから、世話する人間の精神状態を読み取り、時には荒々しく、時にはやさしく接してくれるのだと、牧場で働いている方々の証言です。その関係で癒され、また明日も頑張ろうという気持ちになれるのだとか。ですから、動物がそれほど好きではないという方には、逆にオススメできない仕事かもしれません。

 

また、牧場はたいてい自然溢れる場所にあり、屋根だけの牛舎というのも多いですから、自然と一体になって働ける、というのも癒されポイントのひとつです。苦労もありますが、酪農業界は成長産業だと豪語する酪農家もいますから、あなたの気持ちひとつで働きがいのある仕事になるでしょう。まずは、ネットで検索することからはじめてみては。

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2.ヘルパーという仕事

自分の将来にある程度ビジョンがある方であれば、牧場の規模を自分の希望にあわせて選ぶことができるでしょう。しかし、まだ自分になにができるかわからない、という方ですと、牧場の選定がぼんやりしてしまうこともあるでしょう。そのような方にオススメしたいのがヘルパー。牛には休みがありませんから、牧場も年末年始関係なく、毎日仕事をしなければならないのが現実。しかし、ふいの怪我や病気、また休養をとりたいなどで、手伝いが欲しいといった牧場が頼りにするのがヘルパーという助っ人です。ヘルパーという仕事のいいところは、いろいろな牧場に赴き、そこでのルールを覚えていけるという点です。

 

牧場には規模が様々あるというのは前述の通りですが、規模同様に、牛の世話のルールもそれぞれ違います。また、飼育されている牛たちの種類も健康状態も違います。それらに対応することによって、大きな意味で牧場経営というものがどういうものなのかわかることもあるでしょう。ある程度の牧場での労働の経験が問われますが、自分の将来がまだ見えていない、という方はヘルパーをして自分のビジョンをしっかり見据える機会を設けることが必要だと思います。ヘルパーの苦労としては、いろいろな牧場主さんとの付き合いを楽しめるか、というところにあるでしょう。

 

しかし、牧場経営というのは思ったよりも個人主義ではないのが実情。まわりの牧場と連携しないといけない場面が多々あります。新規就農を目指すのであれば是非積極的に牧場主と付き合ってみてください。ヘルパーは各県の農協で募集しています。ネットでみつけられなくても直接農協を調べ、問い合わせてみると意外に求人していることもあります。

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3.労働環境は?

具体的に年収は?という疑問ですが、牧場にもよりますが300万円強、というのが平均的な金額のようです。労働環境は牧場によって大きく異なるので一般にはいえませんが、早朝に搾乳、餌やり、清掃をし、それから夕方までは休憩で、また搾乳、餌やり、清掃、という流れのようです。休日は一緒に働いている方と連携しシフトするという形ですので、土日に休めるとは限りません。

 

福利厚生も各牧場で考え方が違いますが、福利厚生を充実させたいのであれば大規模牧場で就職する方が無難でしょう。しかし、小規模な個人経営の牧場での利点としてあげられるのは、親しくなれば家族のようにして付き合える点です。現在、後継不足で困っている牧場主さんが多いのが問題になっていますから、場合によっては後継という話にもなるかも。

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4.牛と触れ合うことが明日の活力

酪農業界に就職しよう!と決めたならまずはネットで探すという方法が最もポピュラーです。そこにはある程度福利厚生など、情報がありますから、そこでふるいにかける、という方法が考えられるでしょう。酪農関係に就職したことがないと、選ぶのになにを基準にしたらいいのかさっぱりわからない、という方も多いと思いますが、酪農の牧場にはいくつか種類がある、ということを覚えておくといいかも。

 

まずは観光牧場。名の通り、観光客に牛と触れ合わせる牧場のことです。たいてい、6次産業といって、牛乳やチーズなどの生産もしていますから、仕事は多岐に渡ります。牧場、と聞いて最初に思うのは、このような牧場ではないでしょうか。

 

次に放牧の牧場。これも字の通り、牛を牧草の生えた野原に放牧して育てる牧場です。知らない方は意外に感じられるかもしれませんが、実は放牧して牛を育てている牧場というのは少数派です。広大な土地が必要なため、広い土地の保有できる地方でないと実現できません。しかし、放牧できるのは春から夏にかけてですし、当然牛舎での世話も伴います。

 

大規模牧場というのは牛が何百頭もいるような大きな牧場のこと。そのような牧場は機械化が進んでいることが多いです。餌やりのロボットがいたり、掃除はトラクターでするなどなにしろ規模が大きく、労働の負担が少なく、女性でも気軽に働けます。牛の頭数が十頭、三十頭など少ない牧場もあり、そういう牧場はたいてい、家族経営の場合が多いでしょう。しかし経営者と密な関係になれるのが利点です。ゆくゆくは自分で牧場経営、新規就農を、と考えている方なら修行と思ってチャレンジするのもいいかもしれません。

 

このように牧場にもいろいろな規模がある、ということを念頭にいれネットなどで求人を選ぶことができます。

2017/10/28

酪農業界に就職するには-仕事を知ることから始めよう-