1.内定者を絶対に逃したくない人事の心理
冒頭でも申し上げましたが、企業にとっていかに優秀な人材を確保できるかどうかは今後の企業の行く末を左右する死活問題です。だからこそ、企業は年間で多額の採用費をかけて人材の確保をしているのです(新卒は1人当たり50万円/中途は80~300万円以上!)。
多くの企業は人事に採用目標を課しています。そのため人事担当が注力するのは、まずは自社を志望する学生を多く集め、その中から優秀な人材を選別し、採用目標の人数を満たすこと。したがって書類選考や面接などさまざまなフェーズをクリアし(=つまり採用コストを投じ)、内定を出した学生に辞退をされるということは企業にとってはもちろん、人事担当にとっても大きな痛手になるということは言うまでもありません。
だからこそ「御社に内定をいただいた場合、私は絶対に辞めません」という意思表示をうまくアピールできるかどうかが内定獲得における分かれ目の1つになります。