就活コラム

働き方改革にメリットがあればデメリットもある

2017/12/19

Column

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1.そもそもスキルや経験ありきの改革

場合によっては忙しいあまりに時間外労働の時間数など把握しきれていない方もいるかもしれません。把握していても、上司のパワーハラスメントなどがあれば周囲に言えなかったりします。まずは自分自身の体や健康が第一だと、強く認識する必要があるのではないでしょうか。仕事が辛かったら転職をすることだって、自分の身を守ることになる場合もあります。

 

男性の場合は、一家の大黒柱として、家族のことも大事に考えなくてはならないこともあります。仕事に夢中になるあまりに、一家離散ということになってしまったら、今度はそのストレスで生産性がおちてしまうかもしれません。自分が大事なことは何なのかを改めて認識し、一番見落としやすい自分自身の悲鳴にも耳を傾けながら、万一の場合はどこかに自分の才能を発揮できるような職場や働き方があるかもしれないという希望をもって生きていきたいものです。

 

テレワークをしている場合は特に、いくつもの仕事を掛け持ちしていると、勤務時間の把握はできません。働いたら働くだけ収入になる場合は、もっと多くの収入を目指して、体に大きな負担をするくらい無理をしてしまうことも、多く見て経験してきました。自宅で仕事をする以上、気持ちの切り替えがしづらい一面があるので、仕事モードのオンオフの切り替えがとても重要です。まずは健康を確保することを第一に、業務にあたりたいものです。

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2.常に自分磨き、気の抜けない向上心を持つ

正規雇用と非正規雇用のこともそうですが、現在の仕事内容として恵まれていなければ、スタートラインにさえ立ちません。「人格も能力面から見ても優秀」だとしても、入社のタイミングが少し遅くなるだけで機会に恵まれないこともあります。実際はそう考えられるケースはどこに行っても見られます。

 

しかしながら、それに関しては「働き方改革」で解決する希望もあります。その能力を自分で気が付き、もっと活躍できるフィールドを求めて転職をすること。今までは「転職」の数が多いと恥ずかしいという風潮がありましたが、今後そういった「世間の目」がなくなることが期待できます。あとは、その持っている「能力」について自分で気が付くことができるかどうかが大きな鍵となるかと思います。これに関しては、意外と気が付いていない方も多いように思います。

 

テレワークにおいても、本格的に業務を始める前にスキルを磨いたり、勉強をしたりする必要があります。今勤務している業種によっては、テレワークができない業務も当然あるので、病気や家族の都合、年齢的なことなどでライフスタイルが変わり、テレワークを考えることになったら、それから勉強を始めなくてはならないのです。現在の業務と並行してそういった勉強を開始することになったら、それはかなりの負担になる可能性があります。

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3.経営者からは悲鳴

自分に妥協しない心を持ち続けること、それは場合と環境によってはとても大変なことではないでしょうか。仮に今勤務している職場で、多くの同僚が「50%の力で勤務をすること」が当たり前の環境であれば、自分一人頑張って勤務することがとても難しいもの。周囲の影響が少ないテレワークも、基本的には自分一人だけの業務になるので、そのモチベーションを保つには工夫が必要になります。

 

私の場合はモチベーションを高める言葉を画用紙に書いて壁にたくさん貼ってあります。例を挙げると「楽して本当の喜びなし」「苦労は学び」など、パソコンに向かう目線を少し上げればたくさん目に入るようにしています。それ以外にも、人によってはきれいな絵や家族の写真、表彰されたときや何かスポーツの大会で優勝した時など、今までで一番幸せを感じたことがわかるものを、見える位置に飾ったり貼ったりしておくなどがいいかもしれません。または将来の「なりたい姿」を壁に貼ってダイエットに成功したという話もあるので、そのような内容でも大丈夫かもしれませんが、とにかく何事も前向きに、向上心を持つことが大事です。

 

自分が頑張れる限り「昨日できなかったことが今日できるようになる」ことに喜びを感じるような生活。私自身は楽しいのですが、そんな日々をどう思うかは人それぞれ。でも、自分が本当の力を身につければ、将来の不安がなく、心の余裕をもって生きていけるのではないかと思っています。

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4.自分の勤怠・体調管理は自分で

経営者としては、かなり負担が大きくなる場合もあります。特に中小企業の経営者は、自身も業務に携わっていて、日々仕事で精いっぱいである方もいます。そんな中で、経営者自身が、従業員のモチベーションを上げることや勤務時間の状況を把握することは大変です。

 

大企業の場合は特に、管理職にそういった業務を任せることがあるかもしれませんが、その管理職の考え方次第で、働き方改革は全く意味のなさないことになる可能性があります。勤務時間の調査についてもそのリサーチが不足していたり、従業員それぞれの能力を把握することなど至難の業。モチベーション管理についても、出社勤務の場合は、管理職についている方がどのように意欲を高めていくか考えたり、やる気を阻害するものに対しての排除の工夫が必要な場合もあります。テレワークの経営者や管理職の場合は、「直接会わなくても頑張りを評価している」仕組み作りが必要になってきます。

 

しかし、経営者・役員・管理職といえども一人の人間。経営者であるからフォローが必要ないというはずはなく、働くことを依頼する働き方をしている方のことも考えなくてはならないのではないでしょうか。実際、私の知り合いにも、自営業で突然死をしてしまった方が何人かいます。

2017/12/18

働き方改革にメリットはあるのか?