1.社歌のはじまりと経営者が若者にどうしても伝えたいこと
超好景気、絶不況気と言われる時期に社歌を制作する会社が増加するようです。物凄く景気が良かったり、悪かったりすると人間は人間を応援したくなるのではないでしょうか。阪神淡路大震災後や東日本大震災後には、人を応援する歌が人々を感動させました。また、オリンピックや甲子園など見る人を興奮させる機会にはテーマソングとしてそのテーマに合った歌が作られます。このように、日本人は歌から前向きになること大切にしてきたようです。高度経済成長期にも流行したと言われる社歌でありますが、現代の社歌とは異なったものでした。
社歌制作会社によると、現代の社歌は会社の理念を含んだ歌詞でありつつも、身近に感じられるよう工夫がほどこされており、歌うだけでなく、聴いて楽しめるものが多いと言います。そして、朝礼時などに斉唱していた厳格な曲調でなく、社内で社歌を流しても仕事ができるようなJ-POP風なものが数多くあります。それは、AI導入や働き方改革などと騒がれている今、社歌の力を使ってパソコンと睨めっこの仕事には社歌を流すことでコミュニケーションを生み出し、自由な雰囲気の曲調から楽しく働いてもらおうとする動きなのだと思います。特に、最近の社歌には興味深いものが多いです。
J-POP、ロックやラップ調、メタルやパンク調の社歌までがあります。ベンチャー企業や中小企業では、特徴のある個性的な社歌づくりに取り組む会社が多く、社員が歌えるか疑問が残るメタル調の社歌まで存在しています。この会社の社歌は「意味の分からなさが面白い」ということで、ネットで話題になっていました。
また、ネットで公開されている社歌は気軽に聞くことができるため、会社を知らない人でも、社歌をきっかけに、会社を知る人が増えることも期待できます。