就活コラム

働きがいのある職場とは?やりがいがある仕事を探そう

2017/12/31

Column

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1.転職(就職)先の見極めポイント

仕事を探す時には、まず希望の職種から探すとともに、お給料や待遇をチェックするのは当然でしょう。実際、高月給や福利厚生がまず目に飛び込んでくる求人広告が多いですよね。私は受ける側、採用する側両方の立場で数多くの面接を経験してきましたが、どちらの立場としても共通して言えることが一つあります。

 

それは、採用する企業側が待遇や自社の思い、方向性がいかに素晴らしいものか、面接時間の大半を費やし、一方的に熱く語り続けるようであれば、就職は止めておくべきです。応募者側の多くは、企業側のペースへ巻き込まれてしまい、入社後の素晴らしい想像ばかりが膨らみ、大切なことをたくさん見落とし、入社前に考えるべきことを考えないまま、入社を決めてしまいます。また、企業側としても一方的に話しているわけですから、受ける側の人物像や価値観を理解せず、表面上の受け答えだけで、合否を決めてしまいます。

 

そうなると入社後、日が経つに連れ、双方に「アレ?言ってたこと(思っていたこと)と違うぞ」と感じ始め、特に入社した側としては騙された感、不信感でいっぱいになり、日ごとに退職意思が強くなっていくでしょう。現に、そのような面接を行う企業にいた頃、入社した人の約半分が入社後、1ヵ月~1年で退職しました。そうなるとお互いに不幸ですよね・・・。

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2.面接前に絶対にしておくべきこと

最も重要なこととは、『その企業のHPや社長のFacebookなどをチェックする。』ことです。
これは正社員、派遣社員、アルバイト問わず、です。会社、社長の個性や思いが強ければ強いほど協調されています。例えば、企業理念のアピールがあまりにも強い場合、入社後、「その考え方は理念に沿っていない」、な~んて毎日注意され、かなり窮屈な理念地獄に陥る可能性がありますし、そもそも、理念そのものに共感できないのであれば、いくら待遇が良くても応募は見送りましょう。

 

または、合宿や運動会、飲み会など会社行事がやたらと多い会社が最近増えつつあるそうですが、行事が多い会社の社長は、「社員は皆喜んでいる。」と心底思い込み、「時間と費用を使って社員にやって“あげている”。」くらい思っている人が全員と言っても過言ではないでしょう。行事に対して少しでも苦手意識のある人は、内容や頻度を具体的に面接で伺い、自分が適応できるか冷静に考えましょう。苦手な人にとっては苦痛でしかないですし、実際にそれが原因で退職する人も少なくありませんので、軽く考えず、事前にしっかりチェックすることをおススメします。

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3.退職を決意したら・・・

サラリーマンであれば誰しも「明日辞めてやる!」と思うことはあるでしょうし、飲みながら会社や上司のグチを言い憂さ晴らし…そして翌日には普通に出勤する。それを「そんなもんでしょ。」と諦めて日々過ごしていく人がほとんどでしょう。とは言え、心底「もうぜぇ~ったいにムリ!」という日がやってきたら?私は思い立ったら即行動する人間なので、その日から転職活動を始め、そうやって今まで何度も転職を繰り返してきました。

 

海外(西洋)では転職回数多いことはステップアップ=GOOD評価されますが、日本ではマイナス評価されてしまいます。それは将来的に大きなダメージとなる可能性があることを覚えておきましょう。それでも、どうしても辞めたいと思う人に伝えたいことは、会社の方針や価値観に合わないのであれば、さっさと辞めて1日も早く転職活動を始めることです。だって、貴方のために会社は変わりませんから。

 

ただ、感情的に「辞めたい」と思った時には、まずその理由を全て書き出してみましょう。理由の中に人間関係や会社環境があれば、そもそもの原因が自分自身にあり、周囲のせいにしていないか客観的に考えてみて下さい。もし一つでも改善すべき点が見つかれば後は一生懸命、謙虚に反省し改善努力するのみです。何故ならば、他責にして転職してもまた同じ問題は起こるでしょうから。今ふんばって自分を変える努力をして、それでもダメであれば辞めれば良いのです。それは結果的に自身のためになるのですから。。。

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4.やりがいのある仕事とは

自分の得意なこと、やりたい仕事はある程度、皆わかっているでしょうが、それが自身に適し、生涯の仕事とすべきか分からないのではないでしょうか。私が一番長く働いたのは日系航空会社のコールセンターで、正社員も派遣社員も仲良く、ほとんどが10年以上勤続していました。皆、毎日「連休が思うように取れない。」「クレーム電話がストレス!」など言いたい放題文句を言っていましたが、ある日突然支店の閉鎖が決定しました。支店閉鎖から数年が経過し、今となっては1人残らず全員が「あの時は楽しかった。」と会う度に言っています。皆“その時”には良さ、有り難さが分からず、悪い所ばかり見てしまうものですが、当時毎日文句を言っていたこと全てが、今振り返ってみると働きがいであったのではないかと私は思っています。

 

数十年働いてきた私にも「働きがいとは何か」答えることはできません。ただ、それなりに会社に対して愛着をもつことができ、自分のやるべきことを一生懸命にできる仕事があれば、それがやりがいではないかと最近思っています。会社がきちんと社員に対して愛情を持ってくれていれば、社長や役員達が熱く語らずとも、社員は会社へ愛着を持ち、会社のために責務を果たし、一生懸命働こうと思い、それが社員の働きがいになるのではないでしょうか。そのためには自身が会社に愛着を持たれる人材にならなければなりませんが・・・要は自分が日々精一杯働くことができ、それを評価してくれる会社がある、それが社員の働きがいになるのではないでしょうか。

2017/12/30

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