1.転職(就職)先の見極めポイント
仕事を探す時には、まず希望の職種から探すとともに、お給料や待遇をチェックするのは当然でしょう。実際、高月給や福利厚生がまず目に飛び込んでくる求人広告が多いですよね。私は受ける側、採用する側両方の立場で数多くの面接を経験してきましたが、どちらの立場としても共通して言えることが一つあります。
それは、採用する企業側が待遇や自社の思い、方向性がいかに素晴らしいものか、面接時間の大半を費やし、一方的に熱く語り続けるようであれば、就職は止めておくべきです。応募者側の多くは、企業側のペースへ巻き込まれてしまい、入社後の素晴らしい想像ばかりが膨らみ、大切なことをたくさん見落とし、入社前に考えるべきことを考えないまま、入社を決めてしまいます。また、企業側としても一方的に話しているわけですから、受ける側の人物像や価値観を理解せず、表面上の受け答えだけで、合否を決めてしまいます。
そうなると入社後、日が経つに連れ、双方に「アレ?言ってたこと(思っていたこと)と違うぞ」と感じ始め、特に入社した側としては騙された感、不信感でいっぱいになり、日ごとに退職意思が強くなっていくでしょう。現に、そのような面接を行う企業にいた頃、入社した人の約半分が入社後、1ヵ月~1年で退職しました。そうなるとお互いに不幸ですよね・・・。