就活コラム

就活に資格は有利なのか?元・採用担当者が教えます

2018/01/01

Column

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1.採用担当経験者からのアドバイス

まず、採用担当として募集~面接~採用決定まで経験したことから、企業側の意見をお伝えしたいと思います。採用担当者は必ず履歴書の資格欄を見ますし、職種によりますが、自動車運転免許以外に少なくとも2~3つは資格が欲しい、というのが正直なところです。持っている資格によっては面接へ進めるかが決まる場合もありますし、ひょっとしたらそのポジション以外のさらに良い仕事をオファーされる、なんてこともあり得ます。ですから、「こんな資格は書く必要ないよな。」なんて勝手に決めずに全てをきちんと記載しましょう。

 

面接が決まったら・・・ここからが最も大切なことです。もし、面接で資格の取得動機を問われたら、それを答えるだけではなく、取得するためにどれぐらいの努力をしたのか。また、もしその資格を取っていて良かった、と思ったエピソードがあればそれも伝えること。加えて、入社後にその資格をどのように活かし、会社に貢献していくかをしっかり伝え、アピールすることがとても大切です。例え持っている資格がその企業や業務に関係ないと思われるものでも、必ず活かせることはあるはずですので、事前にきちんと考えておきましょう。資格の有無だけで面接の合否が決まることはありませんが、それに関する受け答えは結果に影響しますよ。

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2.役に立たない資格は一つもない

私の知り合いにこんな人がいます。彼は調理専門学校を出て、誰もが知っている超有名料亭で料理人として勤めていました。彼は一生料理人として生きていくつもりでしたし、そのために調理師免許だけでなくソムリエや食に関係する資格をいくつも取得し、頑張っていました。そして数年後、料亭を退職し、自分の店を持ちました。しかし、いろいろな事情があり、開店後たった2年で店をたたむこととなったのです。

 

その後はアルバイトとして働いていましたが、ある時、数年振りに知り合いと偶然会いました。その知り合いは様々な事業を手掛ける社長で、彼を正社員として雇い入れることとなったのです。彼が配属されたのはパソコン関連の会社で、パソコンの知識が皆無に等しい彼は必死に勉強したそうです。そして、入社後約7年が経った今、彼はその会社の取締役にまで昇進し、とてもやりがいを持って仕事をしています。彼が一生懸命に勉強して取得した料理関係の資格は、今では何一つ役に立ってはいません。ただ、だからと言って彼の人生において、取得した資格が全く無意味ではなく、料理人の経験があったからこそ今に至ったのです。

 

逆に、持っている資格が今は何の役に立っていなくても、将来どのように役に立つか分からない。人生、いつ何があるかわかりません。とりあえず資格さえ取っておけば良い、ということではありませんが、役に立たない資格は一つもなく、資格が人生を変えることもあるのです。

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3.どの資格を取るべきか分からない人へ

私はこれまで大変な努力をして資格を取った人をたくさん見てきました。でも、せっかく資格を取っても、取ったことだけで満足し、活用しない人が多くて本当にもったいないと思います。資格は履歴書に書いたり、人に言うためだけのものではありません。資格は活かして初めてその価値が生まれるのです。とは言え、自分の進む道が明確に分かっていなければ、どの資格が必要で、就活にプラスとなるのか分かりません。とりあえず手当たり次第に資格を取れば良いものでもなく、それではせっかく取った資格も活かすことはできないでしょう。

 

自分がどういう方向に進むかまだ決めていない人。特にやりたいことはないけど、勉強する時間がある人。少しでも就活に有利な資格を取りたい人。その人達には、TOEICをおススメします。理由は、外資系でなくても企業で勤めていれば英語が必要なことはありますし、日本への旅行者や移住者が増えていて、店員さん、駅員さん、ドライバーさん、町の不動産屋さんなど、どのような職業であれ、外国人と関わり、英語が必要な機会はあるでしょう。TOEICの勉強はスピーキング、ヒアリングの実践にとても役に立ちますし、例え英語なんて関係ない、と思われる職業に就く予定でも、外国人の人達と接することで人生観が変わることもあります。英語が話せて決して損はないので、TOEICは取っておくべき資格の一つです。

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4.資格取得により得られるもの

資格が就活に有利か否か。もちろん有利です。例え自分が持っている資格が希望する就職先の業種と異なるものでも、マイナスとなることはないでしょう。資格は数ではありません。資格を活かせる仕事に就くことができれば、その資格は本当に価値があり、“活きる”でしょう。

 

でも、自分の仕事に活かすことができない人は少なくありません。何故か?それは資格をどのように活かすのかを考えず、数にこだわったり、興味のあるものだけを取得したりするからです。では、どうやって資格を選ぶのか?自分の進みたい道が決まっている人は、その仕事に関係する資格を一つでも多く取得するのです。履歴書に関連する資格があれば、それは大きなプラスとなります。業種によっては資格の有無が合否を決定することもありますし、難易度の高い資格であれば、給与を含めて雇用条件が少しでも良くなることもあります。

 

一方、もしまだどんな仕事に就きたいのか分からない人は、まずは興味があるものから始めても良いですが、業種問わず幅広く役に立つ語学系の資格が良いでしょう。これから就活を始める人は、ぜひチャレンジして下さい!そして、どうせ勉強するのであれば1点でも良い点数を取れるよう、合格に向けて目的を持って精一杯勉強するのです。良い結果が得られれば自信もつき、さらに上を目指して頑張ろうと思うでしょうし、もしダメであっても諦めずに繰り返し挑戦すれば良いのです。そうやってした努力は人生そのものに生きてくるでしょう。

2017/12/31

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