就活コラム

就活の新たな選択肢「就職浪人」とは

2018/01/18

Column

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1、間違いなく厳しいと覚悟しよう

最初にお伝えしますが、就職浪人となった学生さんの2度目の就活は厳しいです。そのため就職浪人を検討している学生さんに、私は断固として現役での内定獲得を進めてきました。それが例え本人の希望した企業や業界でなくても現役での内定獲得にこだわるべきであると思っています。それでもどうしても就職浪人にチャレンジしたいというのであれば、非常い厳しい就活を余儀なくされるという相当の覚悟を持って2度目の就活に臨む必要があります。

 

実際、企業には不採用となった学生さんから「来年もチャレンジさせてください」という連絡が入る場合があります。また企業側で採用予定数に満たなかった場合、秋採用を実施することがありますが、その時に最初の採用試験のタイミングで不採用になった学生さんが再度応募してくるケースもあります。もちろん採用試験を受けるのは自由です。しかし人事担当者にお聞きすると、大半の企業にはで「2度目に受けて来た学生が採用されるケースはほとんどない」という返答が返ってきます。就職浪人をしたからといって、希望の企業に採用されるケースは非常に低いということを頭に置いておきましょう。

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2、なぜ時間をかけても採用試験突破は厳しいのか

就職浪人をして例えば希望の企業に、再度チャレンジしたとします。2回目で筆記も面接も経験しているし、対策もバッチリできて現役生より有利な気がしませんか?しかし現実は違います。それは学力など時間をかけることで力を伸ばせることが出来るものだけで就職試験は判断されていないからです。特に面接においては、どういった人柄なのか、企業の考え方に合っているか、入社後の成長はどうかなど、その人のいわば本質的なものを見られているのです。そのため、いくら対策を練っても、いくら筆記試験の勉強をしても、その人の本質が変わらなければ採用される可能性は非常に低いのです。

 

ここで注意して欲しいのは、「面接に落ちた」=「人間性が否定された」ということではないということです。ただ単にその企業に「合わない」と判断されただけなのです。合わない企業に入社しても後で辛い思いをするだけだと私は思います。恋愛に例えると、自分は大好きでも相手が「この人合わないな」と思われている状態です。その様なカップルは長続きしないのと同じです。お互いに相思相愛の方が幸せであるのと同様で、就職も相思相愛の企業を見つける方が、今後の人生にとって有益だと私は考えています。

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3、就職浪人した理由をどう説明するのか

では実際に就職浪人した場合ですが、おそらく必ずといっていいほど面接において「なぜ就職浪人という選択肢を選んだのか」という質問がくるでしょう。再チャレンジの企業には「御社にどうしても入社したくて」という方がほとんどでしょう。しかし上記の理由から再チャレンジで採用される可能性は低いです。何がどう過去の自分と変わったのか、人事担当者が納得できるように伝えなくてはなりません。それはかなら至難の技です。また過去とは変化した自分が企業の求める人材であるとは限りません。万が一不採用になった場合、他の企業も受けなくてはなりません。

 

ではその企業にはなんと言いますか?自分の中にどの様な大義名分があろうと結局、「就活という現実から逃げた人」「去年就職できなかった人」という見方をされてしまいます。そういったレッテル貼られての就活は予想以上にきついものです。

 

同じ「きつい」状況であれば、現役のうちに就活を続行してください。何度か落ちても、自分の言動を見直し、チャレンジし続ければ「諦めずに挑む人、成長できる人」という評価を必ず貰えます。同じ苦労をしていても現役生と就職浪人では全く評価が異なるということを頭において就職浪人という選択肢を検討してください。

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4、まとめ

色々、お伝えしましたが、私は現役での就職を断然お勧めします。志望企業に受からなければきっぱり諦めて、新しい企業を探してください。世の中にはたくさんの企業や仕事があり、そのやりがいも千差万別です。志望企業に落ちたら今一度自己分析と企業研究に立ち返り再度志望企業を見つけてください。それがベストだと思います。

 

しかし「どうしても特定の企業に就職したい!!」というのであれば、就職浪人という選択肢ではなく、「転職」という選択肢をお勧めします。採用された企業で数年社会人としての基礎をつみ、それでもなおその志望企業に入社したいのであれば、その時点で転職活動を行なってみましょう。

 

もちろん新卒で入った会社では、中途半端な実績ではなく、転職活動でPRできるほどしっかりした実績を積んでください。どうしても入社したかったので数年経験を積んで転職活動を行なっているという方が、人事担当者も好感を持ってくれるでしょう。実際にその様な方法で、数年越しで希望の企業に入社した人もいます。どちらにせよ現役での就職!これに拘って就活を進めてください。

2018/01/17

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