1.校正の内容は出版物によって全然違う!?
私自身、転職を通じてこのことを一番実感しました。例えば、文章がメインの紙面の校正の場合、自分の机の上に辞書が最低3冊はないと、仕事になりませんでした。文字の量が多く読み進めるのは大変ですが、文章の表現の仕方を自分なりに楽しめるので、その点は面白いと思います。
一方、画像がメインの紙面の校正の場合、いかに本物の画像に近づけるか、いかにイメージ画像で購買欲を高めることができるか、ということが最重要課題になります。なので、文字量は必然的に必要最小限となります。だから読む量は、少なくてすみます。
ただそれ故に、文字のミスをしてしまうと、更に致命的になります。またこちらの画像がメインの校正の場合、例えば紙面には「赤・青・黄色」と書かれているのに、実際の画像の並びが「黄色・赤・青」ならば、それも校正する必要があります。つまり文字だけではなく、文字と画像の差異もチェックしなければなりません。私はこの校正に慣れるまでは、この差異を見つけるのが不得手だったように思います。