就活コラム

就活は嘘つき大会なのか

2018/02/06

Column

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1.学生時代の体験談を盛ると入社後に影響する。

就職活動の面接で体験談を盛るとリスクがあります。例えば、入社後の業務に関わる経験です。留学の経験がないのに、「留学経験がある」と言ってしまったり営業の経験がないのに「営業の経験がある」と言ってしまったら採用されても後で困るのはあなた自身です。そのため、自分のスキルや経験を実際よりも大きく見せるのは避けましょう。

 

また、最近の採用担当者は、学生のフェイスブックなどのSNSやブログをチェックしていると言われています。採用担当者が面接で話した体験談とSNSやブログに書かれている内容を照らし合わせて情報を確認しているという話もよく囁かれています。体験談を盛る行為が発覚すると、採用担当者の評価を落とし採用の合否に大きく影響します。内定のチャンスを棒に振らないためにも嘘をつくのはやめましょう。

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2.「TOEICなどのスコア・資格」を盛るリスクについて。

人は体験したことしか魅力的に語れません。弓道をしたことがない人が弓道のことを魅力的に語ることはできませんよね?経験していることであれば、その当時の達成感や辛かった感情などを思い出しながら話をすると、面接官の心を惹きつけることができます。

 

私の担当学生の方で弓道を6年間続けた方がいらっしゃいました。その方の話の中で「的に入った矢を抜くために、タイミング良く周囲に声をかけながら目立たない仕事ですが集中して一本一本の矢を抜いて次に使う選手の為に矢を整えた。」という縁の下の力持ちとしての役割を生き生きと話されていた方がいらっしゃり、大変印象的でした。経験していることであれば、その時に感情を思い出しながら話をすると、面接官の心を惹きつける臨場感のある話し方が自然にできますが、嘘の体験を話そうとすると、とたんに口調が機械的になるので「経験していないのではないか?」とすぐにばれてしまいます。

 

嘘で固めた就職活動での面接ではなく、正直に話をした方が良い結果=内定へと繋がるはずです。面接では嘘をつかず、自分にそして面接官に正直でいる必要があるのです。

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3.人は体験していないことは魅力的に語れない。

私が現在教えている大学の旅行・航空業界就活講座受講中の学生から「先月受けたTOEIC590点だったのですが、某航空会社の応募規定にあと10点足りません。TOEIC600点あると書いてもいいですか?」と質問を受けるのですが絶対に虚偽のスコアを書く事はやめましょう。例え嘘を書いたとしても、最終選考で「TOEICの資格証明書のコピーを持参してください。」と指示のある企業がほとんどです。

 

内定まで行かなくても、面接のどこかのタイミングでほぼ嘘が発覚します。これは虚偽報告ですから内定が出ても発覚した時点で、内定取り消しにされても文句は言えません。また、面接官から突然、英語で質問をされたり難易度の高い英文を読んで訳すように言われる場合もありますので、いつかボロが出ます。

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4.エピソードではなく、エビデンスに基づいた面接を提唱している最近の傾向。

アルバイトやサークルの体験談は採用担当者側が確認できないですが、「履修履歴」だと確認ができ、嘘がつけません。学生の履修履歴をデータベース化しているNPO法人との取引を通じて入手した資料をもとに採用担当者はそれを見ながら質問するといった面接が増えてきています。近年の大学生にとっては、履修履歴についての質問にどう対応するかが求められています。アルバイトやサークルの体験談は話を「盛る」事でコミュニケーション力やリーダーシップをアピールできたかもしれません。

 

しかし履修科目について、例えば「力を入れた授業はどれですか?なぜ力を入れる必要があったのですか?」「就職活動が本格化する4年生になるまでに何単位くらい取ろうと考えていましたか?」といった質問があるので、自分の価値観や行動を交えながら正直に話す事が必須です。

2018/02/05

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