就活コラム

あなたの本当の目的は?インターンが有利かどうかで迷う前に考えるべきこと

2018/08/27

Column

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1.インターンへ行くと有利なのか

「内定に有利だから」

この言葉は企業、面接官を意識した言葉です。

面接官に認めてもらうために、就活生はアピールをしますよね。

いわばアウトプットです。

でもインターンで大切なのはインプットだと私は思います。

もちろん会社で一時的とはいえ、業務をさせてもらうわけですから、仕事がうまく回るように気配りをするなどのアウトプットは必要でしょう。

 

しかし、インターンの一番の目的は「その会社を知ること」です。

社員の方と接し、仕事内容を知り、ビジネスの世界の常識を身に着けてください。

知識や経験を自分の中へ書き込み、インプットすることこそがインターンの目的なのです。

その目的を持ってインターンに臨んだか、そうでないかで、おそらく成長の度合いは大きく変わります。

 

成長すれば自然とその姿は面接官の目にも留まります。

「あらゆる偉業の出発点は、目的を持つことから」という格言がありますが、インターンもまさにそれで、目的なきインターンは有利には働きません。

自分がどうしたいのか、なにを得たいのか、まずはそこをはっきりとさせることが、なにより大切なのではないでしょうか。

 

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2.行きたくないなら行く必要はない

そもそもなぜ「インターンへ行くと内定に有利に働く」と考えられているのでしょうか。

これはインターンへ参加した学生に対し、企業側が本選考での面接回数を減らしたり、実際にインターンで実務に携わった姿から「当社にふさわしい」と内定を出したりと内定にインターンシップが結びつく事例があるからではあります。

もちろん、企業側としてはインターンと選考の線引きを明確にしているので、インターンはあくまでインターンです。

インターンを「会社を知ってもらうための場」と考えている企業もありますので、「インターンへ参加=内定に有利」とは言い切れません。

もっと言いえば、インターンに参加したからと言って、必ずしも内定をもらえるわけではないということです。

なぜなら企業は、「インターンに参加した」という事実より、「どんな姿勢でインターンに臨んでいるか」という就活生の意欲や態度の方をフォーカスしているからです。

 

「内定に有利だから参加する」
「周りが行っているから行く」

と、インターンへ参加することで満足してしまっていませんか?

 

企業側はそんな就活生の気持ちを、案外見抜いているものです。

 

ですから、有利かどうかで参加を決めるのではなく、

「なぜ行くのか」
「行ってなにをするのか」

をきっちり行く前に固めることこそまずは必要だと思います。

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3.可能性を知る場としてインターンを考える

インターンは、期間の長さによって3つの種類に分類されています。

  • 一日で終了する「1dayインターンシップ」
  • 一日よりは長いけれど短期間で終了する「短期インターンシップ」
  • 数か月単位で参加する「長期インターンシップ」

 

インターンシップは時間も体力も使うので、大変な行事ですよね。

そんな大変な行事だからこそ私は、

「有利だからとか関係ない。行きたくないなら、行く必要はない」

と、声を大にして言いたいです。

こんなことをいうと無責任に聞こえるかもしれません。

しかしインターンとは本来、自分の興味のある業界、業種、会社を知るために、あるいは見聞を広めるために参加するべき場所です。

そんなインターンに臨むのに、不安はあるにせよ、現時点で多少なりともわくわくしないのであればインターンは見送ってもいいと思います。

むしろ、「この業界おもしろそう」とか「こういう会社もあるのか」など、興味をそそられるような会社をもっと厳選し、本当に行きたい、いいえ、働きたい、と感じるような業界がどこなのか自分の中で固めてからインターンに臨む方が、有意義な経験に繋がるのではないでしょうか。

 

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4.インターンはアウトプットよりインプット

インターンシップには大きく二つの意味があると私は思っています。

  1. 企業側が就活生に自社がどんな会社か、実際の仕事内容はなにかを伝えるため
  2. 就活生が自分の可能性を見つけるため

前項で、まずは自分の興味のある業界、働きたい会社を探すこと、とお伝えしました。

しかしそうは言っても、
「これといって絞り切れない」
と言う方も多いかと思います。

だとしたら、インターンを自分の可能性を見つけるための場として考えてみてはどうでしょうか?

内定に有利だからではなく、もしかしたら自分にはこんな業種が向いているかもしれない、と実務体験をすることで仕事をしている自分がイメージできる場所が見つかるかもしれません。

「やりたいこととか絞れないけれど、これは向いているかもしれない」くらいのきっかけでも良いのです。

そのきっかけがインターンを通じて「働きたい」に繋がることこそ、インターンの本来の意義であるべきですからね。

 

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