就活コラム

アパレルへ就職を決める前に知っておきたいメリットとデメリット

2018/10/11

Column

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1.華やかさの裏にあるもの

アパレル企業へ就職するメリットの一つはやはり「社割」ではないでしょうか。

割引率は各企業や配属される部門により異なりますが、大好きなブランドの、しかも最新の洋服を毎日着ることができるので好きな人にとってはこの上ない幸せでしょう。

しかし、例えそれほど高価なブランドでなくても、いくら社割があっても、一般の企業に勤める人たちに比べると洋服や持ち物に費やす費用は数倍です。

特に入社数年以内の社員にはかなりの痛い出費と感じる人も少なくはありません。

社割購入分は給与から天引きの企業もあり、給与がわずか、最悪の場合マイナスに等しいということ、売上が伸びない店舗であれば、一般のお客さんとして定価で購入する、ということも事実としてあります。

一例として、アパレル企業に勤める人たちの中には「みんな洋服や持ち物に毎月多額の費用を遣っている。」と言う方もいるほどです。

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2.メリットがデメリットになるかも?

アパレル業界への就職と言っても、企画やデザインを含む内勤、営業、店舗での販売など様々な業務があります。

職種問わずほぼ全員と言って良いぐらい共通していることが「そのブランドを心から愛している。」ということです。

常にその企業の商品を身に着け、合う人合う人にその良さをアピールする=全員がセールスマン、というワケです。

特に営業や店舗での販売をしている人はいかに上手く着こなし、身に着けるかによって会社の売上に大きく影響します。

なので店頭に立つスタッフはセンスを磨き、自社のブランドを魅力的にアピールする努力をしなければなりません。

傍から見ると華やかなアパレル業界ですが、自社の製品についての勉強は当然のことながら、競合他社製品についても研究するなど、実は裏ではみんな地道な努力をしています。

そのブランドが心から好きでなければできないし、好きだからこそ地道な努力も楽しめるのでしょうね。

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3.「好き」だけでは勤まらないのがアパレル?

アパレル企業へ勤める人たちは男性も女性もみんなとってもオシャレです。

だからこそ見る目が厳しくもあります。

例えば、ちょっとしたものでも良いものを身に着けていたり、上手く着こなしたりしているとすぐに気付いて褒めてくれますが、逆の場合だと何を言われるか分かりません。

そうやって日々、人の何倍もオシャレに気を遣い、訓練されるからこそ、見る目が肥やされていくのでしょう。

 

私の知人は、希望通りのアパレル企業に就職し、よりオシャレになるためにとても努力されていました。

しかしその企業が目指すセンスと合わなかったようで、毎日毎日先輩にダメ出しされ、結局退職してしまいました。

どの企業、どんな職種でもいざ就職してみると「こんなはずじゃなかった。」ということはあるかもしれません。

しかしセンスがモノを言うアパレル業界はある意味「合う・合わない」が顕著にあらわれる職業と言えるかもしれませんね。

 

私は以前、派遣会社に勤務していた経験があります。

勤務していて驚いたことは、アパレル業界で様々な企業や店舗で勤務がしたいことを理由に、派遣社員に登録している人の多さです。

しかし、「どうしてもこの企業で働きたい!」と強い希望を持って、派遣社員として夢にまで見た仕事が決まったものの、数日~数週間でギブアップという人は決して少なくありませんでした。

派遣社員なので当然営業活動やノルマはありませんが、内勤、店舗勤務問わず実際の現場で働くと予想以上に厳しかった、というのが本音のようです。

どのような仕事であっても厳しさはついてきます。

アパレルならではの厳しさは、仕事以前に、まずは自分の外見からその企業に合わせていくことが必要とされるのです。

もしアナタが「アパレル業界に興味があるけど、本当に自分に向いているのかわからない。」と迷っているのであれば、学生の間に派遣社員やアルバイトとしてトライしてみるのも良いのではないでしょうか。

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4.夢が広がる・未知の体験ができる(かも?)

メリットと言いながらもネガティブな方向に話を進めてしまいましたが、もちろんポジティブな部分もたくさんあります。

私の叔父も日本では誰でも知っているアパレル企業に就職し、その企業一本でハッピーに定年まで勤めました。

叔父は自社製品に誇りを持っていて、私はいつも「自分の企業に誇りが持てるなんてすばらしいな。」と思っていました。

ただ、今就活をしている人、アパレル企業へ就職したいと思っている人にお伝えしたいのは「好き=一生の職業とできる。」というわけでは決してありません。

もちろん大好きなものに関わりながら仕事をするのはとっても幸せなことですが、自分の職業となると好きなものが、好きでなくなるということも多分にあります。

アパレルを含めて、聞こえの良い、格好の良い仕事だからこそ、その企業そのものや仕事の内容が自分に合っているのか、本質的な部分を見て判断しなければなりません。

例え知名度が低い企業であっても自分に本当に合っている、誇れる仕事ができる企業を選ぶことが本当の幸せにつながるのではないでしょうか。

 

アパレル企業に勤めていると、一般の企業に勤めているとできないような経験ができたり、普通に暮らしていると会えないような人に出会えるチャンスがあります。

アナタの人生を大きく変える可能性もありますよ。

2018/10/04

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