1.アライアンス企業とはなにか
「アライアンス」を英語で表記すると「alliance」となり、意味は「同盟、連合、提携」と辞書にはあります。
つまり、アライアンス企業とは、協力体制を結んだ企業同士ということになります。
「下請けとは違うの?」と言う疑問もわきますが、アライアンス企業は共同で事業を行う企業のことなので、双方が対等である必要があります。
また、同盟、連合、と聞くと片方の会社が倒れたら共倒れ、というイメージがありますが、アライアンスの意味は広く、同盟を結んでいるからといってすべてのアライアンスが一蓮托生というわけではありません。
一番多いのは「業務提携」というスタイルで、ある特定の業務に対して協力体制を敷くアライアンスの形です。
業務提携には、
- 「生産提携」
- 「販売提携」
- 「技術提携」
といった種類があり、
- ある製品を開発したものの生産ラインに不安があるA社が条件を満たした工場を有するB社と提携と言った形
- 製品の販売ルートを新たに開拓したい際、狙ったルートに強い会社と提携する形
- 別々の企業の特化した技術を掛け合わせることでまったく新しいサービスを生み出すための提携と言った形
など、多様な形態が存在します。
業務提携より拘束力がある「資本提携」というスタイルもアライアンスの一つの形です。
資本提携はお互いの株式をお互いが持ち合うなどして、資本の部分での協力体制を主としていることから、業務提携よりも一連拓生感の強い協力体制と言えるでしょう。