1.不動産業界の人たちへのイメージ
私が勤務していた企業では土地、建物の売買から自社物件の管理まで幅広い事業を展開していました。
その中でいずれの部門の社員にも共通していることが“個性的な(自己主張が強い)人が多い”ということです。
日々の扱う額が非常に大きく、数字が命です。
例えば売買に関わる営業部であれば、安く土地を購入し、そこに建物を建てて何十倍、何百倍にも価値を高めて売却する=会社に大きな収益をもたらすことが必須です。
これは、なかなかできることではありません。
そのためには情報網を張り巡らし、誰よりも早く情報を得ることが重要です。
まさに競争世界ですね。
不動産業界では、人間的にとても良い人物であっても、成績が上がるとは限りません。
間接部門であれば困っている同僚がいれば「ちょっと仕事を手伝おうか?」なんてこともありますが、営業などの直接部門に関して言えば、そんなことはあり得ません。
結果を出さなければ自分が評価されないし、数字が上がらない=待遇が上がらないのです。
私が思うに、最も大きなカギとなるのは
- 向き・不向き(センスの有無)
- 人との関わりが上手い・下手
だと思います。
あくまでも私が見てきた中での話ですが、不向きな人はいくらがんばっても、上司や先輩の指示通りに動いても成果に結びつかず、空回りしてしまいます。
逆に向いている人、人との関わりが上手な人は、購入から売却まで自然と上手くできているように感じます。
結果が出るから次は「もっと上を狙うぞ。」という高いモチベーションを持ち、達成することができます。
それがやりがいとなり、さらに目標が上げられます。
良いサイクルを繰り返しているからどんどん成果が上がっていくでしょう。
「成績や評価なんて気にせず、マイペースで仕事がしたい。」という人は不動産業界で生きていくことはなかなか厳しいかもしれませんね。