1.社内のコミュニケーションを活発にする
新卒社員の離職率を下げるためには、より良い環境づくりをしていくことが必要不可欠です。
社内のコミュニケーションを活発化することで、社員がやりがいを感じ、長く働ける環境づくりをしている企業の例を紹介します。
まず最初に、私が在籍していた航空業界での取り組みを紹介します。
ANAでは「褒める文化」を推進しており、「がんばる→褒める→がんばる」のサイクルを回していくために効果的な「グッドジョブ・カード」の取り組みがあります。
これは、お互いの仕事のよいところや、感謝や励ます気持ちなどを「グッドジョブ・カード」に書いて贈るというものです。
例えば、フライト中に気づいた相手の良い仕事ぶり(グッドジョブ)を休憩時間にカードに書いておき、所属の空港に戻ってきた際のミーティング時に直接本人に渡します。
その際は客室乗務員だけでなく、周囲にいる社員にも集まってもらい、拍手で祝うということを実践しています。
その他に、人材派遣会社のビースタイルでは、社内のコミュニケーションを改善することで20%だった離職率を8%にまで改善しました。
具体的には、バリューズアワードと呼ばれる、社員同士がお互いへの感謝の気持ちを伝える制度や、1 ON 1といった管理職と社員が1対1で面談をする施策を行うことで、社員同士がお互いの仕事に興味を持ち、社内の雰囲気が良くなった結果、離職率の改善に繋がりました。