就活コラム

要注意!インターンが与える本選考への影響とは

2019/01/22

Column

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1.アルバイトをするならインターン

私が以前勤めていた企業では常に4~5名の学生がインターンとして勤務していました。

その内の1人、営業部に採用された男子学生さんは社内の誰もが「ウチの会社に来て欲しい!」と思う人材で、社長自ら正社員としての雇用をオファー。

本人の希望もあり、就活をするまでもなく内定が決まりました。

なぜ彼は社長を始め、全社員からそこまで高い評価を得ることができたのでしょうか。

社員皆が口を揃えて褒めていたことは「礼儀正しさと行動力」でした。

言葉遣いや礼儀作法は面接では注目される大きなポイントですが、その場限り突然できるものではありませんし、また自分ではやっているつもりでも他人から見ると全くできていないものなんです。

そしてもう一つの「行動力」。

正直なところ、インターンに対して誰も高いスキルや能力は期待していません。

「指示したことを正確にさえやってくれれば良い。」と思っていますし、「一つでも学んで、成長の糧にして欲しい。」という気持ちで雇い入れているところがほとんどでしょう。

彼は指示されると例えどんなことでも笑顔で「はい!」と返事し、すぐに行動。その上、単に指示をこなすだけでなく、指示以上のことまで行い、これには彼の上司もビックリの連続でした。

正社員でも指示されたことを行うのみで、その後のことまで考え、自ら行動するような人はなかなかいません。

ここまでしなければ正社員へのチャンスはない、というのではなく、“言われたことだけやれば良いではない”その姿勢が行動に現れ、その行動が大きな評価を得ることになるのです。

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2.実例に学ぶ注目ポイント

本選考の際に企業に評価される、評価を下げるポイントをお伝えしていきましょう。

まず、企業が最も注目するポイントと言えばやはり

  • 「教えてもらうという謙虚さ」
  • 「学ぼうとする前向きな姿勢」
  • 「真剣に取り組むまじめさ」

など、仕事への取り組み姿勢や意欲です。

業務スキルは一生懸命に取り組むことにより身についてきますし、最初は誰もスキルなんて持っていません。

スキルアップしよう、成長しよう、という気持ちが大切で、万が一与えられた仕事がアナタにとって簡単と思えることでも“できるアピール”は厳禁、一生懸命に取り組むのです。

目立とうとしなくても社員1人1人をきちんと評価する企業であれば、例えインターンであってもアピールしなくても一生懸命な努力はきちんと評価してくれます。

謙虚な態度、真摯に仕事に向き合う姿勢は、人に好印象を与えることはもちろん、信頼という本選考に大きな影響を与えるものを獲得することができます。

今の若者たちは、一昔の世代のように親に厳しく怒られることがないとよく聞きますが、社会人として働く以上は責任が伴い、周囲、特にお客様や取引先に迷惑をかけるようなことがあれば厳しく叱られますし、時にはたくさんの人の前で怒鳴られることもあります。

インターンであれば激しく叱責されるようなことはないでしょうが、新入社員の中にはその洗礼を受けるとふてくされたり、時には退職する人までいます。

「素直さ」というのは多くの企業の人事評価においても項目があるぐらい重要なポイントですので、例え言い分があっても他の人や物に責任転嫁することなく、上司や先輩からのアドバイスや指摘は素直に受け入れるよう心がけましょう。

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3.正社員を狙うなら

会社の中における「責任感」はもっと広い意味で使われており、「時間管理」や「自己管理」もその内の大切な一つです。

いつも始業時間ギリギリ間際の出勤や遅刻は基本的に許されませんし、例え高熱があっても「自己管理ができない」と言われるだけです。

許容範囲も企業にもよりますが遅刻、当日欠勤は本選考において予想以上に大きなマイナスポイントとなるということを頭において、日々の健康や時間管理の徹底に努めましょう。

これから正社員登用を狙うインターンの方々へ伝えたいことはもっとたくさんあります。

ポイントを総括すると

  1. 礼儀正しく素直な態度で
  2. 与えられた仕事はまじめに一生懸命に取り組む
  3. 自分の行動に責任を持つ
  4. 上司や先輩たちと良い関係を築く

などでしょう。

最後に、いざ本選考に進んだ場合、会社の人たちは少なくとも一定期間アナタを見てきたので、面接時に一生懸命アピールしたところで仕事に対する姿勢やある程度の人間性など、アナタに対する評価はほぼ固まっています。

私が勤務にしていた企業では派遣社員からの正社員登用を定期的に行っており、とりあえず応募者全員の面接は形式的には行うものの、それまでの実績や勤務態度をもとに面接以前に合否は既に決定していました。

全ての企業がそうだとは言いませんが、インターン期間中の実績は面接の何倍も合否に大きいな影響を与えることは間違いありません。

実際に正社員登用の募集が始まり、チャンスが巡ってきてからいくらがんばっても遅いのです。

もし、インターンからの正社員を目指すのであれば、必死に自己アピールすることよりも日頃から地道に、誠実に行動することです。

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4.面接より就業期間の行動が肝心

インターンとして働くメリットは、実際の職場や仕事が体験できることに加えて、実務だけでなく社会人としてのマナーが学べる上に給与までもらえることでしょう。

挨拶を含めた社会人としてのマナーや言葉遣い、お客様や上司、先輩への接し方など、確かに一般的なアルバイトより厳しいと言えますし、そういったことに特に厳しい企業もありますので、決して楽なアルバイトとは言えません。

しかし、それらは社会に出たら必要なものばかりで、近い将来必ず役に立ちますし、就活にも有利になるでしょう。

また企業側の立場でもインターンを採用することは当然メリットがあります。インターン次第というところもありますが、前向きに仕事に取り組み、新しいことをどんどん吸収、日々成長していく学生の姿は、仕事慣れし、日々なんとなく仕事をしている社員たちにとって良い刺激となる。

社内に新しい風を吹き込み、雰囲気を大きく変えてくれる存在なんです。

また「積極的にインターンを採用している。」というのは他社や社会へ好印象を与えるアピールポイントにもなり、「わが社では…」と自慢げに言う代表もたくさんいるんですよ。

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