就活コラム

中途採用の面接に対する傾向と対策【基本・環境編】

2020/09/24

Column

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1.基本的な事項に関する質問

中途採用の面接で必ず聞かれるのが「前職の退職理由」です。問題を起こすような人物ではないか、仕事に対する考え方が甘くはないか、といった懸念材料を確認するために質問します。この質問に対しては、例え前職場に不満があったとしても愚痴や悪口を言ってはいけません。採用面接といういわばビジネスの場面ですので、冷静に前向きな理由を伝えられるよう準備しておきましょう。

 

同じ様に聞かれるのが「志望動機」です。この質問での注意点は、前職を踏まえたうえでの動機が必要となる点です。新卒時の就職活動とは違い何らかの仕事を経験してからの就職活動なので、単に「やってみたかった」とか「興味があった」では通用しません。前職で学んだ何を、どう活かそうと思って、この会社あるいはこの業界、この職種を選んだのかを明確に伝えることが求められます。

 

また、油断しがちですが「自己紹介」を求められることも忘れてはいけません。社会人であれば仕事上で会った人に自己紹介をすることは当然であり、学生時代の就職活動のようにしどろもどろになっていては常識を疑われます。前職での職歴を簡単に説明しつつ、落ち着いて話せるように練習をしておきましょう。

実はここ最近、こうした基本的な質問に関する準備を十分にしてない相談者が増えているように感じます。様々な転職ノウハウに関する情報が溢れる中、不慣れな質問に対する準備にばかり集中して基本を忘れているのではないでしょうか、当たり前の質問に適切な回答が出来ないようでは採用の可能性は低くなってしまうので注意しましょう。

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2.給与に関する質問

そうした事情とは別に、条件や待遇に納得したうえで、入社の意思があるのかを確認する目的でされる質問もあります。これは、リーマンショック以降に不本意な理由で転職を余儀なくされた人が増えてきた頃から入念に問われるようになっているようです。つまり、「もっといい条件の職場があるのでは」と探し続ける人が多くなり、いったん採用しても直ぐに辞めるケースもよくあるからです。

 

具体的には「給料は〇〇円になりますが大丈夫ですか」「最初は〇〇のポストからになりますが宜しいですか」「残業が毎日〇時間程度、また月に1度は休日出勤がありますが問題無いですか」「将来的には転勤も有り得ますが問題がありますか」などの質問です。こうした内容には特別な事情が無い限り「問題ありません」と即答するようにしましょう。

 

少しでも悩む素振りがあれば「あぁ、これは採用しても直ぐに辞める危険があるな」と判断される恐れがあるからです。面接の場では即答し、自宅に帰ってからよく考え、どうしても無理なら翌日辞退の連絡を入れる、これがコツです。

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3.条件や待遇面に関する質問

中途採用であれば前職での給与額を確認されるケースがよくあります。特に「どうしても欲しい」と思った人材には必ず確認します。これは前職と同等あるいはそれ以上の条件を提示することで入社を決断させようという意図があります。ですので「前職ではいくらくらい給料をもらっていましたか」という質問には正直に回答すればいいです。

 

ただし前職が結構高額な給料をもらっていたとか、給与額に関係無くこの会社に入りたいというなら、「〇〇程度頂いておりましたが、金額にはこだわりません」と付け加えておく方がいいでしょう。

2020/09/16

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