1.基本的な事項に関する質問
中途採用の面接で必ず聞かれるのが「前職の退職理由」です。問題を起こすような人物ではないか、仕事に対する考え方が甘くはないか、といった懸念材料を確認するために質問します。この質問に対しては、例え前職場に不満があったとしても愚痴や悪口を言ってはいけません。採用面接といういわばビジネスの場面ですので、冷静に前向きな理由を伝えられるよう準備しておきましょう。
同じ様に聞かれるのが「志望動機」です。この質問での注意点は、前職を踏まえたうえでの動機が必要となる点です。新卒時の就職活動とは違い何らかの仕事を経験してからの就職活動なので、単に「やってみたかった」とか「興味があった」では通用しません。前職で学んだ何を、どう活かそうと思って、この会社あるいはこの業界、この職種を選んだのかを明確に伝えることが求められます。
また、油断しがちですが「自己紹介」を求められることも忘れてはいけません。社会人であれば仕事上で会った人に自己紹介をすることは当然であり、学生時代の就職活動のようにしどろもどろになっていては常識を疑われます。前職での職歴を簡単に説明しつつ、落ち着いて話せるように練習をしておきましょう。
実はここ最近、こうした基本的な質問に関する準備を十分にしてない相談者が増えているように感じます。様々な転職ノウハウに関する情報が溢れる中、不慣れな質問に対する準備にばかり集中して基本を忘れているのではないでしょうか、当たり前の質問に適切な回答が出来ないようでは採用の可能性は低くなってしまうので注意しましょう。