1.仕事における能力や姿勢を確認する質問
実はこれに対する回答の相談が非常に多いです。例えば、独身女性に対して「結婚の予定はあるか」、新婚の女性には「出産の予定はあるか」といった質問です。セクハラのようにも取れる質問ですが、これは変な意味があるわけではなく、「採用したいけど結婚や出産で直ぐに辞められても困る。実際どうなんだろう」という意図から出た質問なのです。同じ様に、退職理由が家族介護や体調不良だった場合も、それを理由に直ぐに辞めないか、との懸念から「今は大丈夫なのですか」と質問されます。
こうした質問に対しては、問題無いのであればハッキリと「大丈夫です」と回答するしかありません。ポイントとしては「嫌なことを聞くなぁ」ではなく「これを乗り切れば合格という意思表示だ」くらいに考えて力強く返答することです。こうした質問をする背景としては、採用に関して経費を掛けるようになったことが要因として考えられます。
2000年以降転職支援会社を活用して募集を行うケースが増えていますが、これには結構な費用が掛かります。そこで採用した人が短期間で辞められたのではたまったものではありません。そのため「出来るだけ長く働いてもらえそうな人」というのが条件となってきているのです。
この他にも転職回数が多い、前職退職からブランクがあるといった場合にも理由を問われます。これも下手に取り繕おうとせずに正直に事実を述べ、ただこれからは違う!という意欲をしっかりと訴えることが重要となります。