就活コラム

中途採用での重視項目とは!年齢・経験・学歴の重要性

2020/10/07

Column

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1.最も重視されるのはやはり経験

私の相談経験でも保育士から事務職に転職した人がいますが、その人は保育士時代の経験として「パソコンで保護者向け案内や職員の勤務管理表作成した経験=パソコンスキル」「保護者や関係者との交渉経験=コミュニケーション能力」「常に複数の子どもの動きを監視し事故を防いだ経験=目配り・気配りが出来る」をアピールし、見事高倍率の中、採用となりました。

 

このように、まったく関係性が無いように見える職種でも共通して活かせる経験はあります。例え「未経験者歓迎」といったようなコメントがある求人でも、決して「手ぶら」で応募してはいけません。「興味があったので」「未経験でもいいと書いてあったので」「一生懸命頑張ります」などのセリフは、就労経験のある人を対象とした中途採用では通用しないことを認識しておきましょう。

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2.前職の経験を活かした、違う職種への転職の実例

前述した経験や年齢要件とは対照的に、学歴や資格・免許については比較的厳しく問わないケースも多いように感じます。まず学歴についてですが、仮に求人票に「大卒以上」と記載があっても、交渉次第では不問とされるケースもよくあります。特に前職での経験がピッタリ当てはまっている場合には、そちらを優先して選考するケースがほとんどでしょう。学歴を記載する目的は、一般常識や基礎学力に関して一定のレベルを求めるという意図からなので、年齢層が高くなるほど問われなくなる傾向があります。

 

ただし、医療関係のように従業員が全員大卒という場合には、学歴を厳守することもあります。また、逆に学歴が高過ぎて敬遠されるというケースもあります。例えば、高卒ばかりの職場に大学院卒とある履歴書を送ると「とてもウチでは指導出来ない」と受け取られてしまい不採用になる、といったこともありました。こうしたケースは稀でしょうけど、職場の雰囲気を大切にしている会社だと有り得ることです。

 

資格・免許についても同様に経験面を重視するケースもよくあります。経理職の求人で「簿記2級」とあるのが代表例で、有資格者でなければできない仕事でも、無い場合には実務経験を優先するケースの方が多いように感じます。

 

一方で、特定の資格・免許が無いとできない業務の場合は、当然ですが必須となります。この場合も保有しているだけで大丈夫とされるものと保有+一定年数以上の経験を求めるものとがあります。運転系や機械操作系のように安全性が求められる仕事では経験面が重視されますが、医療事務や法律系の資格では最新情報を重宝することもあります。このように、学歴や資格・免許の条件は求人側に確認してみればチャンスが出てくることもあるのです。

資格・免許を取っただけに終えるのではなく、実技に活かしてこそだと思います。プラットインでは、資格補助はもちろんですが、実技に活かしているメンバーが多数在籍しております。メンバーの声を聴きたい方は、弊社ホームページをご覧ください!

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3.年齢の壁は転職における大きな課題

もう1つ大きな要因は、国を挙げて若者の雇用を促進していることです。背景には様々な事情がありますが、新卒から30歳まで辺りの若年層を積極的に採用するよう経済界に働きかけており、採用や育成に関する助成金も数多く創設されています。

 

こうなれば必然的に「どうせなら若い人を雇った方がトク」と考える会社も多くなり、結果として中高年層の転職は厳しくなったのです。どうやら国は「若い人のキャリア形成には周囲の手助けが必要不可欠」と考えている一方で「中高年はもう一人前なのだから自分で何とかできるだろう」と考えているようです。

 

ただ悲観的な要素ばかりではありません。人手不足が深刻さを増している近年では、積極的に中高年層を採用しているケースも増えているようです。また、豊富な人生経験に着目して対人業務に就いてもらおうと募集をかけるケースもあります。こうした求人を探し出すには、自身のこまめな活動も大切ですがハローワークなどの支援機関を利用することもポイントなります。

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4.若者の雇用促進からの影響

転職支援を行っていて最も難しい課題がこの年齢の壁です。いくら経験豊富で人柄も素晴らしいような人でも、年齢を伝えた途端に「もっと若い人を紹介して下さい」と言われ、応募すら出来ないという現実。実際私自身も40代半ば以降での転職活動の際には、このような目に遭ってきました。

 

では、何故このような年齢の壁が存在するのでしょうか。いくつか要因が考えられますが、1番は中高年に対するイメージです。「上から目線で扱いにくい」「指導役が年下だとうまく扱えない」「物覚えが悪い」「健康面や体力面で不安」「年代的にお金が掛かり、それに見合った給与が出せない」などなど、とにかく全体的なイメージが良くないようなのです。もちろんこんな人ばかりでは無いのですが、過去に一度でもこうした「扱いにくい中高年」と接したことがあれば確実に敬遠されてしまいます。

 

言い換えれば会社側は「素直で扱い易い人」「頭が柔軟な人」「体力に自信の有る人」「余計な気を遣わずに指導出来る人」「出来るだけ安い給与で了解してくれる人」を求めているとも言えます。若い人は当然の事、中高年層でもこうした要素に当てはまる部分をアピールしていくしか方法はありません。

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5.学歴や資格・免許はケースバイケース

新卒と中途採用との最も大きな違いは、求める能力です。新卒の場合は育成が目的なので、基礎的な知識が備わっているかとか性格的に向いているかが問われます。これに対し、中途採用では即戦力を求めているので、それまでの経験や実績が重視されます。

 

中途採用を募集するきっかけには、主に2つの理由があります。1つは退職者が出たための欠員補充、もう1つは事業規模を拡大するための人員補充です。前者の場合には、退職者の業務をそのままやってもらうと考えて募集をかけるので、その業務における実務経験が重要視されます。特に中小規模の会社ではいちいち教えている余裕も無いので、未経験者を採用する可能性は極めて低くなります。

 

一方で、後者の場合はもともと計画されていた人員募集なので、ある程度指導教育の体制が整備されており未経験者でも採用になる可能性は十分あります。とはいえ前職での経験は選考の際に重視されます。仮に、違う職種に務めていたとしても、この度の仕事に共通する内容や活かせる経験が有れば当然有利になります。そして、こうした要素を自ら見つけ出してアピールすることが採用のポイントとなってきます。

2020/09/30

中途採用の面接に対する傾向と対策【人間編】