1. 年商100億の若手社長は本当に凄いのか
前章で、利益率に注目すべきことはわかりました。しかし、どの利益率を見れば良いのでしょうか。私が勧めるのは営業利益率です。営業利益率とは、企業が上げた売上のうち、本業で稼いだ利益の割合を表します。
本業による利益なので、投資による収益や資産の売却などの、副業や一時的な利益が除かれており、企業の本当の力を測ることができます。
例えば、年間給与600万の公務員と今年たまたま宝くじで1000万稼いだフリーター。どちらと結婚したいでしょうか。たとえ今年の年収はフリーターが上回っていても、将来のことを考え、公務員と答える人が多いはずです。
会社の利益というと純利益を考える人が多いと思いますが、これでは一時的に大きな利益を上げた会社を選びかねません。利益の質にも着目し、その利益がこのさきずっと続いていくか注意を払いましょう。