1.メリット①納める年金額が会社と折半になる
社会保険に加入するメリットの一つ目に挙げられるのが、納める年金額が会社と折半になるということ。
社会保険の加入者が支払う年金は、厚生年金と呼ばれるものです。
そして、国民年金や厚生年金といった年金の支払いは、20歳から60歳未満の全ての人に義務付けられています。
会社に勤めている全ての人は厚生年金に加入しています。
厚生年金の他に、企業年金など会社独自の年金制度を適用している会社もあります。
国民年金や厚生年金は、その仕組みから、建物に見立てて一階建てや二階建てと表されることが多くあります。
国民年金だけの支払いの人は一階建て、厚生年金の支払いをしている人は、国民年金と厚生年金の二つからなる二階建てということです。
更に、企業年金などの支払いをしている人は、国民年金と厚生年金、企業年金の三つからなる三階建てと表されています。
これは、階数が多ければ多いほど、その分、支払っている金額も多いということです。
老後に貰える年金額も階数が多いほうがたくさんの額を貰える仕組みとなっています。
そして、厚生年金は基本的に、その金額の半分を会社が負担し、残りの半分を加入者である社員が負担することとなっています。
社員の厚生年金の支払いは、毎月支払われる給料から給与天引きと言う形で納める仕組みです。
厚生年金の半分を会社が支払うという仕組みは、支払い金額の多い年金において、大きなメリットであると言えるでしょう。
*天引きとは・・・人に渡す金額の中から先に一定の額を引き去ること。
このように社会人となって会社で働いている人は、皆当たり前のように毎月、国に納めている厚生年金。
しかし、その厚生年金の仕組みを理解していないで納付しているのと、仕組みをはっきりと理解していて納付しているのとでは、大きな差があると言えます。
年金の仕組みを理解していることで、後に貰える年金額を予め計算することができ、老後の生活に向けて、計画的に動くこともできるでしょう。
また、厚生年金について困ったことがあった時も、年金の仕組みを理解していれば、会社にしっかりと意見を主張することもできるでしょう。
このように、仕組みについてしっかりと理解しているということが、いざという時に、あなたを助けてくれることも多くあります。
このようなことから、社会人になって支払うことになる厚生年金の仕組みについてある程度理解しておくことは、必要なことと言えるでしょう。
大学生や就活生など学生の皆さんは、時間に余裕のある今のうちに、是非、就活の一環として、年金の仕組みについて一度調べ、知識を頭に入れておくとよいでしょう。