1.ワークシートとは自分を知るためのツール
最初に、ワークシートがどんなものなのかご存知ない方のために簡単に説明します。
ワークシートとは、多岐に渡るお題(質問)に対して自分の考えや過去の行動に基づき記入していき自己分析するものです。
なのでまずは、自己分析の必要性や就活との関連性を理解するところからはじめましょう。
就活を始めるにあたってみなさんは、
- 「自分の強みが発揮でき、やりがいが持てる職業ってなんだろう?」
- 「どんな社風の企業が自分にあっているのかな?」
などなど、いろんなことを考えるかと思います。
正しい答えにたどり着くためには、まずは自分自身を知らなければなりません。
「自分のことは自分自身が一番分かっている。」と思う方もいるかもしれませんが、案外自分のことを本当にわかっている人はあまりいないものです。
自分では気付いていないことがあったり、「私ってxxだし。」と思っていても周囲から間逆の評価を受けることがあるのは私だけではないと思います。
ワークシートを作成する目的は、過去の記憶をたどりながら自身の考えや行動を振り返ることにより気付いていない真の自分を知ることになります。
そして自分の強みや弱みを発見することにあると言えるでしょう。
では、なぜ就活をするために、希望の企業内定をもらうために真の自分を知る必要があるのでしょうか?
みなさんご存知の通り採用試験の面接は、合否の判定に最も影響すると言っても過言ではないほどの重要な試験項目の一つです。
面接ではいかに自分の強みをアピールできるかが勝負になるとともに、自分の弱みも含めて企業に真の自分を知ってもらいます。
その上で「この人に我が社に来て欲しい!」と思わせるように伝えなければなりません。
よく面接では「アナタの長所と短所を教えてください。」と聞かれますが、
- 「明るい」
- 「短気」
など、なんとなく漠然とした回答では全くアピールすることはできないでしょう。
強みも弱みも数を上げる必要はなく、“コレ”というものを一つ、二つ具体的に伝えることがポイントとなります。
しかし、自分のことと言えどいざとなるとなかなか具体的に伝えることができません。
そこで、予めの準備としてワークシートを活用するのです。
冒頭にお伝えした通り、ワークシートには様々なテーマが設定されており、それらに対して過去の行動と照らし合わせ思いや考えをまとめていきます。
そこから表面化されていない自身の性質や傾向を探っていくのです。
日々、私たちは何かの行動をする時に都度「私はxxの考えに基づき、この行動を取る。」なんて考えません。
行動というより“事象に対して反応している”と表現する方がふさわしいのではないでしょうか。
しかし、意識をしていないだけで何気なく取っている行動一つ一つに理由はきちんとあるはずです。
その行動を客観的に振り返り、掘り下げていくことによりその行動に至った思いや価値観を知ることができます。
そしてそれにより今まで見えなかった真の自分の姿が見えてくるのです。
そうやって過去の整理を行い、自分と向き合うことで強みやウィークポイント知ることができるでしょう。
そこで始めて具体的で説得力のある自己アピールができるようになるのです。