1.数撃てば当たる、は非効率
私が就職活動していたのは、就職氷河期と呼ばれていて、今でいう売り手市場の逆、求人数が就活生より少ない状態のころでした。
そんな状況でしたから、可能性があるのなら自分の希望業界とは異なってもエントリーをしていました。
エントリー100社越えが当たり前の時代だったのです。
しかし、ここ数年はニュースでも言われている通り「売り手市場」、求人数が求職者数を上回る状況が続いています。
ですから、エントリー数100社越えなんて人もそれほどいないかもしれません。
にもかかわらず、就活は質より量、という考え方は消えていません。なぜか。
それはおそらく、売り手市場だからこそ、できるだけよい人材がほしいと企業側も採用にシビアになっているためではないかと思われます。
人材が少ないから誰でもいい、ではなく、少ない中からもできるだけ優秀な人材を見極めたいと考え、採用活動に力を入れる企業が増えてきたためです。
そうなってくると売り手市場だからと言って「何社か受ければ受かるでしょ~」というノリでは受からなくなってきて、必然的にエントリー数が増えてしまう、「数撃てば当たる!」戦法が有効と思われてしまうのです。
しかし、その戦法で果たして希望の内定先を獲得できるのか、と言えば、私は否と答えます。
なぜならその方法では足りていないものが二つあるからです。