就活コラム

大手企業への就職は本当にいいこと?大手企業ならではの悩みと魅力とは

2021/09/28

Column

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1.日本における一般的な考え方

そしてもう一つの実例をご紹介します。

大きな企業によくある「他社との合併」、最近は特に多いようです。

吸収する側であれば立場も強く、待遇も変わらないでしょう。

ほとんどの場合、吸収した側の企業の役員や管理職はそのままのポジションを維持しますが、一つの企業にそんなに大人数の役員や管理職は必要ありません。

そのため吸収された側の社員たちは、よほどの逸材でない限り大多数の社員が役職を解かれる、もしくは降格となってしまうのです。

実際に私の友人は合併により降格された上、地方へ異動となってしまいました。

もちろん、これらはイチ事例に過ぎませんが、「大手企業に就職すれば生涯安泰」なんて時代ではもうないのです。

もし、この事例のようなことが起こってもイチ社員にはどうすることもできません。

辛くても辛抱強くがんばるか、もしくは転職するかいずれかしかチョイスがないのです。

 

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2.大企業ゆえのリスク

先に大手企業へ就職するメリットとして“信頼度”と“安定”を挙げましたが、世間一般的、ほとんどの人がそう考えるでしょう。

もし何もなければ確かにその通りです。

それなりに頑張っていれば定年まで安心して勤めることができます。

それが大企業です。

 

しかし、この不安定な世界情勢の中、大企業と言っても明日何が起こるかわかりません。

ここから私が実際に経験した「明日何が起こるかわからない。」実例を二つほどお伝えしましょう。

 

まず、あの9.11事件です。

その当日まで世界中どの航空会社でも社員たちは平穏に仕事をしていたでしょう。

しかし、あの出来事により一晩で航空業界は大変な状況になりました。

 

まず、世界中の人たちが海外旅行をしなくなり、事件直後は95%以上の予約はキャンセルになったのです。

私が勤めていた航空会社の国際線も搭乗者は10名以下、という日々が続きました。

当然、その年のボーナスはカットです。そして管理職は約1年減給されることになりました。

でもそれはまだマシな方で、海外のとある航空会社はいきなり倒産し、社員たちは一瞬で無職です。

私が勤めていた企業も提携を組んでいたので大きなダメージをくらいました。

 

大きな企業だと世界中の企業と提携を結んでいるところも少なくありませんので、他の企業の経営悪化によりドミノ倒し状態に大きなダメージを受けるということもあります。

日本だけでなく、世界の経済状況も影響するということを忘れてはいけません。

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3.絶対安心なんて無い!

では、どうすれば良いのでしょうか。

それは就職する際に知名度や待遇だけで決めないことです。

「本当にその企業で働きたいのか?」

「その企業で働くことが本当に自分にとって良いことなのか?」

を真剣に考え抜いた上で就職先を決めて欲しいと私は思います。

極論、例えその企業の経営が悪化しても、一緒に心中するつもりでがんばれるのでしょうか。

 

大手企業、中小企業、企業のサイズや知名度にとらわれないことが大切です。

今は小さな会社でも将来、誰もが知る大企業になる可能性だってありますし、無名の小さな企業に就職して、大企業にするためにがんばるのも素晴しいチョイスだと私は思います。

その企業へ就職することがアナタにとって良い結果となるのか、そうでないのか、先のことは誰にも分かりません。

今、大企業であってもこの先もずっと大企業のままでいられるのか保証はありません。

なので、例えどのような結果になったとしても『自分の選択を後悔しない』就職先を決めて欲しいと思います。

企業規模の大小は他者評価にすぎませんので、ご自身が納得する自己評価の高い選択をしていただければと思います。
プラットインのホームページでは納得いただける判断軸がございますので、ぜひご覧ください。

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4.後悔しない就職先を選ぼう

まず、大手企業へ就職する魅力や利点について考えてみました。

それはもちろん社会的な信用度の高さと収入や生涯雇用=安定・安心ではないでしょうか。

特にメガバンク、大手銀行だとそれだけで絶大な信頼を得られ、就職できた時には親族一同大喜びしてくれるでしょう。

特に日本人は有名なものや流行りに弱く、その企業がどのような会社なのかわかりもせず、名前だけを聞いて「すごいね。」と思ってしまう傾向にあります。

かくいう私も、老若男女誰でも知っている大手航空会社のグループ会社で長年勤務していましたが、仕事を聞かれた時にはつい「○○航空です。」と言ってしまっていました(恥ずかしながら)。

海外で生活していた頃は、「仕事はナニ?」と聞かれることはあっても「なんていう企業?」と聞かれることはなく、西洋の人たちは一般的にあまり企業名を気にしませんでした。

やはりブランドに弱い日本人は「世間的に名が通った会社に就職した方が良い。」という考えを持っている人の方が多いのではないでしょうか。

 

2021/09/24

就活が嫌すぎてつらい人に送る前向きになれる言葉