1.そもそもグループディスカッションで面接官はなにを見たいのか
グループディスカッションにおけるNG行為としてよく以下の2点が挙げられます。
- まったく、自分の意見を言わない。
- 発言数は多いけれど、見当違いの発言ばかりを繰り返す。
なにも発言しない、というのが評価が低いのは、責任感、積極性が皆無と受け取られるためでしょう。
一方、発言数は多いが見当違いの発言ばかりをする、という方の評価が低いのは、目立とうとし過ぎて、和を乱してしまっている、協調性が欠如している、と思われるからです。
「じゃあ、皆に合わせた適当な意見を言っていれば無難」
と言えば、もちろん、そんなことはありません。
グループディスカッションは確かに、個人戦というよりは団体戦ですが、30分という時間を使って凡庸な結論を導き出すのが趣旨ではありません。
短い時間の中から、面接官がはっとするような斬新なアイディアを出すことも、実は案外評価に影響しているのです。
実際、会議の間、あまり発言はしていなかった就活生の一人が、話し合いの終盤、結論に行き詰まっていた中、目の覚めるような意見を出したことで、実に明晰な結果が導きだされ、高評価を得たという実例もありますからね。
協調性を考えて進めるのが第一ではありますが、個性を殺してしまうのが正しいとも言えません。
自分はこの会社に入社して今、仕事で会議をしている、そんな利害を交えない思いからグループディスカッションに臨むのが、実は一番、面接官に高評価を得られる進め方なのではないでしょうか。