就活コラム

新卒の初任給っていくら?平均額と手取り事情

2021/12/07

Column

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1.基本給ではなく年収を見ること

みんなそれぞれ様々な事情があり、必要な生活費は異なります。

就職先を決める時には、

  • 初任給(手取り)がいくらなのか
  • どのような仕組みで昇給するのか
  • ボーナスの支給額はどのような基準で決定されるのか(基準が明確に示されていない企業は要注意です!)

そういったことをしっかり確認しておきましょう。

 

そして、「自分が生活していく上で毎月いくら必要なのか」ということを、きちんと事前に把握することを私は強くおすすめします。

なぜなら私は過去に、安易にその他の待遇や仕事内容だけで就職を決めて勤務したものの、自分の経済事情と収入が合わないことを理由に退職したことがあるからです。

そうなるとイチから就活をやり直しです。本当にもったいないと感じています。

 

若い時には「お金なんてなんとかなる。」と安易に考えてやりたいことを優先してしまいがちですが、お金は日々の生活や人生にとってとても大切なものです。

歳を取ってからお金の苦労をしないためにも若い間は堅実に考えてほしいと思います。

 

たとえ大企業であっても、明日何が起こるかわかりません。

新入社員の内からいざという時に備えておくのは賢い生き方と言えるでしょう。

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2.新入社員に辛い恐るべき天引き

もしあなたの初任給の手取りが20万円だった場合、どのように生活していきますか?

あなたが実家暮らしであれば、ご両親と相談してある程度の生活費は入れるべきでしょう。

住まいも食も補償されるので、つつましく生活していれば少しずつでも貯金はできるはずです。

しかし、一人暮らしであれば家賃、食費、光熱費、携帯代などなど、最低限必要なものだけの支払いで20万円なんてあっという間になくなってしまいます。

学生の間に一人暮らしをしていた人でもある程度、もしくは全ての生活費を親に負担してもらい、そのため生活費として実際にどれぐらいかかっているのか理解できていない人もいるかもしれません。

そんな人は、いざ自分で払うとなって初めてその負担の大きさを知ることになります。

社会人になれば付き合いも増え、学生時代のように「割り勘で。」は同僚以外にあまりありません。

上司や先輩と一緒であればご馳走してもらえるでしょうが、入社2年目になって後輩が入ったらある意味悲劇です。

なぜなら給料はほぼ変わらないのにおごる回数ばかりが増え、さらに厳しい生活になるかもしれないからです。

入社十数年経つ中堅社員でも、後輩とは飲みに行かず、先輩とばかり行く人って結構います。

『おごるのはイヤ。食費を浮かすために毎日のように上司や先輩と食事に行く。』

私から見ると正直みっともなさも感じますが、それぐらい切実なのかもしれません。

社会に出ることを機に一人暮らしを始める人もいます。

可能であれば少しの間は実家暮らしを続けて、ある程度の貯金をすることを私はオススメします。

社会に出ると何かとお金がかかることが本当に多いですからね。

 

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3.厳しく悲しいサラリーマンの現実

冒頭に述べたように様々な背景により給与は決定されますが、最近の傾向として多くの企業が“人事評価制度”を導入しています。

人事評価制度では、社員は等級などで評価されます。

一つの等級の中において一定の給与幅は設けられているものの大きな差があるわけではありません。

そのため入社後間もない(何の業績も上げていない)社員は基本的に同じ等級からのスタートします。

要は、入社時は全員が同じ給与で、そこからのがんばりで昇給したり、賞与にプラスされたりして差が出来ていく仕組みになっています。

 

日本人は差をつけることを好まないので、誰もが認めるよほどがんばりをするか、もしくは全くがんばらないか極端なことをしなければ、同期はずっとほぼほぼ同じ給与のままというのが実情でしょう。

 

では、ここから具体的な話をしましょう。

一般的な初任給の平均額は手取り20万円前後です。

ここで注意しておきたいのが、基本給そのままがもらえると勘違いし、給与明細を見てビックリ、ガッカリしないことです。

社会保険や税金が天引きされますので、基本給から数万円引かれた額が支給されることを覚えておきましょう。

また、企業によっては互助会や福利厚生制度にも天引きされる場合があります。

当然、入社説明会などで事前に案内はされますが、聞いていない、もしくは覚えていない人がほとんどです。

初めてもらった給与明細を見て「なんでこんなに天引きされているんですか?!」と聞いてくる人は結構います。

そうならないためにも、月収や年収だけでなく、きちんと何に、いくら天引きされるのか把握しておきましょうね。

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4.将来を見据えて賢く生きよう

まずは、給与(基本給)と年収の違いをお話します。

最近では、基本給は低いもののがんばりや成果によって高いインセンティブがついたり、資格手当がつくこともあります。

成長企業であれば賞与に加えて、決算賞与まで支給され、年収でみるとかなりの高額がもらえることも少なくはありません。

または、逆に基本給は高いけど賞与が寸志程度、という企業もあります。

もちろん賞与は会社の業績により大きく変わるため支給回数や金額が確約されるものではありませんが、言うまでもなく待遇面は生活や将来に大きく影響します。

就職先を決める時の重要な注目すべきポイントですね。

  • どれぐらいの月収、年収がもらえるのか?
  • 将来のことも考え、どれぐらいの収入が必要なのか?

こういったことを具体的に算出し、理解しておくことが大切でしょう。

2021/12/02

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